カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 7月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2025年7月号

2025年6月6日(金)発売
特別価格:1570円(税込)
表紙の人:中谷美紀さん

2025年7月号

閉じる

記事公開日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

【高野への旅/後編】「行きたいな」と思ったときが訪れどき 金剛峯寺・奥之院で心のデトックス

ふなつあさこ

この記事の画像一覧を見る(31枚)

空から曼荼羅を見下ろす!? 圧倒的スケールの壇上伽藍

高野山 壇上伽藍次は壇上伽藍へ。

もうとにかく大きい、根本大塔(こんぽんだいとう)。多宝塔様式としては日本最初のものといわれています。こちらも重要文化財。左の御影堂(みえどう)には、年一度の御逮夜法会(おたいやほうえ)だけ一般参拝ができるそう。いつかお参りしたいです。

右には三鈷の松(さんこのまつ)。唐(現在の中国)から帰国される際、お大師さまがご自分の道場を開く場所を求めて投げた三鈷杵(さんこしょう)という宝具が引っかかっていた松と伝えられています。四つ葉のクローバーならぬ、三つ葉の松の葉であることが特徴。皆さん一生懸命、落ち葉を探されています。松の奥に見えているのが、高野山の総本堂である金堂(こんどう)。

高野山 壇上伽藍

根本大塔のなかに入ると、仏さまたちのおられる世界に飛び込んだような気分になります。ご本尊の胎蔵大日如来(たいぞうだいにちにょらい)を金剛界の四仏(しぶつ)が取り囲み、柱にも壁にも仏さまやお坊さんの姿が描かれています。まさに立体的な曼荼羅。

※通常は撮影禁止。特別な許可を得て撮影しています

高野山 壇上伽藍お大師さまが高野山を開くにあたり、最初に建てたとされているのがこちらの御社(みやしろ)。

前編でご紹介した、丹生都比売(にうつひめ)神社(別名、天野社)から勧請(神仏の分身を別の地に招いてお祀りすること)し、高野山の鎮守とされたそう。丹生都比売大神は、高野山では「丹生明神」と呼ばれています。

高野山 壇上伽藍こちらは不動堂。見落としがちな気がしますが、国宝です。このお堂のつくりはちょっと変わっていて、四隅の形が全部違うんです。四人の匠がそれぞれの技巧を凝らして造ったためなのだそう。

こちらにお祀りされていた運慶作の「八大童子(はちだいどうじ)」は、霊宝館に収められています。

高野山 霊宝館八大童子に会いたいな〜と、霊宝館へも立ち寄りました。残念ながらご不在(?)でしたが、快慶作の仏像がモリモリ並んでいて、大満足。重要文化財指定記念特別展「大伽藍」も開催中でした。

高野山 霊宝館小型木製五輪塔をモチーフにした拝観券がかわいい。6種類の色バリエがあるみたい。

高野山 霊宝館霊宝館所蔵の仏像のなかから今日の私におすすめの仏像を教えてくれる「高野山 推し仏診断メーカー」にもトライ。ちょっとした心理テストがあり、私は如意輪観音坐像でした。

霊宝館のInstagramが6月1日開設されたばかりだそうなので、ぜひチェックしてみてください。私はもうフォローしました。

この記事のキーワード

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

執筆記事一覧

Instagram:@asa_ship

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

関連記事