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大人のおしゃれ手帖 7月号

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2025年7月号

2025年6月6日(金)発売
特別価格:1570円(税込)
表紙の人:中谷美紀さん

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【高野への旅/後編】「行きたいな」と思ったときが訪れどき 金剛峯寺・奥之院で心のデトックス

ふなつあさこ

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お大師さまに会いに、奥之院へ

高野山 奥之院高野山は、お大師さまが開いた真言密教の聖地であるとともに、お大師さまに対する信仰の場でもあります。それがそのまま形になっているのが、奥之院。

高野山 奥之院

写真提供:(公社)和歌山県観光連盟

奥之院の御廟(ごびょう)橋の正面突き当たり、写真で見えている燈籠堂のさらに奥にあるのが「御廟」です。お大師さまは、承和2(835)年3月21日にこちらで永遠の瞑想に入られたとされています。

橋の先は撮影禁止。脱帽のうえ、静かにお参りしましょう。ちなみに、お大師さまのお姿は目には見えません。私は心のなかでお会いして(る気になって)ます。

高野山 奥之院1200年もの間、1日2回行われている「生身供(しょうじんぐ)」は、お大師さまに食事を届ける儀式。御供所(ごくしょ。いわばキッチンですね)で調理された食事は、こちらの嘗試(あじみ)地蔵で味見していただいてから運ばれていきます。

高野山 奥之院奥之院の参道には、実に約20万基もの墓が並んでいます。こちらは豊臣秀吉をはじめとする豊臣家墓所。一時は高野山に圧力をかけた秀吉でしたが、元武将の僧侶・木喰応其(もくじき おうご)の働きにより、一転して再興に力を注いだそう。応其さん、すごいネゴシエーター。

高野山 奥之院有名・無名を問わずとにかくたくさんのお墓がありますが、実際にお骨が納められているのは一部なんだとか。

高野山 奥之院「見たことあるぞ」な供養塔も。

高野山 奥之院お地蔵さんもたくさん。

多くの人々がお大師さまのそばにいたい! という願いが形作った奥之院の雰囲気は独特。

これは超個人的な見解ですが、奥之院にお参りすると壮大なファンミ(ファンミーティングの略です)みたいだな〜といつも思います。

静かで厳かなのだけれど、湿っぽいムードではなく、どちらかというと“ここにいられて嬉しい”というようなポジティブな想いが満ちている気がして、私は元気になります。

高野山 奥之院毎年3月21日には、お大師さまの衣替えがあります。その御衣の端切れから奉製(ほうせい)されるお守りが、こちらの「御衣切(おころもぎれ)」。奥之院燈籠堂で例年4月に頒布されます。

ご縁があっていただくことができた(泣いた)のですが、今年の頒布は終了しているそうです。4月(のできれば早いうち)に伺うのがおすすめです。

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この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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