【50代のこよみ養生 Vol.33】体調や気候に合わせて具を選ぶ“おにぎり養生”のススメ
6月18日は「おにぎりの日」。実はおにぎりには素晴らしい薬膳効果があり、梅雨から夏にかけての養生にぴったりなのです。そこで、体調や気候に合わせて具材を選ぶ“おにぎり養生”をとり入れてみませんか?
もうすぐ訪れる「夏至(げし)」の養生も合わせてご紹介します。
弥生時代のおにぎりからわかる、お米と日本人の深い関係
今日は「おにぎりの日」とのことで、その由来は、日本最古のおにぎりの化石が発見された石川県鹿西町(ろくせいまち=現・中能登町)の「ろく」と、毎月18日が「米食の日」であることから。ちなみに「米」の字を分解すると「十」と「八」になることから、毎月18日は米食の日なのだそうです。
石川県中能登町のHPによれば、出土したおにぎりの化石は約2000年前の弥生時代後期のもので、底辺5cm、残りの2辺が8cmの二等辺三角形。いわば、弥生時代の三角おにぎりです。もち米が使われていて、蒸されたあとに焼かれたものだということもわかっており、ちまきに近い食べ物だったと考えられているのだとか。化石からそんなことまでわかるなんて、すごいですね。
このおにぎりは当時の携帯食か、もしくは霊的なものへのお供え、厄除けのまじないなどに用いられていた可能性もあると言います。新嘗祭(にいなめさい)のような米にまつわる神事が数多く存在したり、お正月に鏡もちを供える風習があったりと、日本人にとってお米やおもちは伝統的に神聖なもの。その精神は、弥生時代から培われて現代まで息づいているんですね。
令和の米騒動が世間を騒がせている昨今。原始的な木製の農具で今よりもずっと重労働だった農作業を黙々と行い、やっとの思いで実らせた稲を神様に捧げていた弥生時代の人々を想像すると、お米に対するありがたさもひとしおです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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