【50代のこよみ養生 Vol.33】体調や気候に合わせて具を選ぶ“おにぎり養生”のススメ
暑さと寒さが入り交じる梅雨に最適な“おにぎり養生”
話をおにぎりの日に戻しましょう。おにぎりの主原料であるお米は、湿気が多い日本の土地柄においてベストの主食。薬膳的に見ると、お米には五臓の脾(ひ=胃腸)を強くして体内の水分代謝を整える働きがあり、湿気に強い体を作ってくれます。雨による湿気は脾の働きを低下させて、食欲不振や消化不良、下痢、むくみなどを招くことが多いのですが、お米をよく食べると脾が強くなり、こうした不調の予防につながるのです。
また、おにぎりに欠かせない塩には体内の余分な熱をとる性質があり、のりにも体内の余分な熱と水分を排出する性質があります。シンプルな塩むすびものり巻きおにぎりも、蒸し蒸しする梅雨に最適な薬膳と言えるでしょう。
さらに、おにぎりはさまざまな具材を選ぶことができます。この具材選びを体調や気候に合わせて行うだけで、立派な薬膳が完成します。暑い日もあれば寒い日もある梅雨どきこそ、具材を選び分けることで手軽に体調管理ができる“おにぎり養生”をとり入れてみてください。
【おにぎりの具材リスト】
◉肌寒い、冷えが気になる
しゃけ、鶏肉、高菜、おこわ
◉疲れている、元気を出したい
ツナ、おかか、牛肉、鶏肉
◉雨が降っている、むくむ、体が重だるい
昆布、のりの佃煮
◉汗をたくさんかいている、水分不足
梅干し、豚肉、たまご
◉暑い、熱中症対策
昆布、梅干し
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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