【50代のこよみ養生 Vol.33】体調や気候に合わせて具を選ぶ“おにぎり養生”のススメ
夏至は1年のうちの“昼休み”。ひと息ついて心身を休ませよう
6月21日~7月6日は二十四節気(にじゅうしせっき)の「夏至(げし)」。21日は1年で最も日が高く昇り、日が長くなります。
1年365日を1日に置き換えると、夏至は日が最も高くなる正午。昼休みの時間です。朝からあれこれと活動してきて、午後も引き続き仕事や家事を続けるためには、正午のひと休みが欠かせないもの。昼休みをとらずにがんばり続けると、午後にバテてしまいますよね。
夏至とはそんな、1年を折り返す前にひと息つく、昼休みのような季節だと考えてください。1年の後半を健康に過ごすために、夏至の時期は心身を休ませましょう。体に負担がかかるような激しい運動や活動は控えて、ゆったりと過ごしてください。そして雨の日が多いとはいえ、1年で最も太陽のエネルギーが強いときなので、太陽のエネルギーを吸収して充電するようなイメージで心身の充実をはかりましょう。いつもより少し早起きして、朝日浴をするのがおすすめです。
冬至の食べ物と言えばかぼちゃですが、夏至の食べ物は冬瓜(とうがん)です。どちらもウリ科の食材ですね。夏に旬を迎えるのになぜ「冬の瓜」と書くのかというと、長期保存がきくために“冬までもつ瓜”と言われたことから。しかし薬膳的には、体内の余分な水分や熱をとる性質があるので、やはりこの時期に食べたほうがいい食材と言えます。むくみ、下痢、熱中症の予防にも効果的。蒸し暑い日は、塩やしょうゆなどで味つけしたあっさり煮で、ジメジメする心身を癒やしてください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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