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2025年8月号

2025年7月7日(月)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:原田知世

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【北村有起哉さんインタビュー】
「時間とともに薄れても、初心は大切に持ち続けたい」

大人のおしゃれ手帖編集部

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息子たちには、どんな時代が来てもたくましく乗り越えてほしい

『逆火』では、思春期の娘との関係がうまくいかず、思い悩む野島の姿も描かれています。前職を辞めて映画監督を目指したことが、不和の一因と取れるような描写もありますが、それだけではないと北村さんは感じているそう。

「娘との間に、なぜあんなに溝ができてしまったのか……。はっきりとは描かれていないので、そこは僕なりに想像しました。野島は仕事人間で、家事や子育てにはほとんど参加してこなかった、今どき珍しいくらいの亭主関白だと思うんです。浮気やDVのような直接的な原因はないけど、僕のなかでは夫としても父親としてもだいぶ“ダメな人”。たとえば奥さんがビールを持ってきてくれても、無言で受け取る。それが常態化しているんでしょうね。ただ、これはあくまで僕の解釈。観た人に『なんでこんなに仲が悪いんだろう?』と思わせるのもひとつの正解だと思います。映画のラストについては、いろんな感想が生まれるだろうけど、それももちろん監督の狙いだと思うんです。夫婦や友人同士で観終わったあとに、とりあえず一杯飲みながら、『どうだった?』と話し合ってもらえたら、それだけで大成功なんですから」

子育て中、とくに思春期の子どもを持つ人であれば、こじれてしまった関係をどうすればいいのか……?と 親子関係の難しさも痛感するであろう本作。北村さん自身もふたりの息子を育てる父として、日々悩むこともあるそう。

「子どもの成長って本当に早くて、気づいたときには親の知らない交友関係ができていたりするから怖いですよね。今はネットからいろんな情報が入ってきて、バランスが崩れてしまう場合も多いでしょうし。だから、うちはしょっちゅう、夫婦でお互いの考えを伝えるようにしていますね。ちょうど昨日も、『100%、俺たちが思ったとおりに育ってくれるわけないよね』という話をしました。そういう開き直りも、ときには必要だと思うんです」

夫婦で決めている子育てのルールは、“ふたりで同時に怒らない”こと。

「と言っても、がまんできずについ口を出しちゃうことはありますけど。『ああ、いかんいかん』とぐっとこらえて。今は変化が速くて、20年後の世の中がどうなっているかはまるで想像がつかない。AIの影響で仕事が減るなんて話も聞きますしね。でも本当のところは、フタを開けてみないとわからない。けれど、親心としては、どんな時代になっても、その波をたくましく、したたかに乗り越えてくれたら、それでいいと思っています」

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