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2025年8月号

2025年7月7日(月)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:原田知世

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【大阪・関西万博】思わず泣いた! 河瀨直美監督パビリオン「Dialogue Theater - いのちのあかし -」レポ

ふなつあさこ

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河瀨監督も登壇! トークイベント「NARAtive @EXPOホール」

NARAtive@EXPOホール01

6月12日(木)に東ゲートゾーンEXPOホール「シャインハット」にて開催されたトークイベント「NARAtive @EXPOホール」にも取材に伺いました。そしたら、エントランスにミャクミャクとせんとくんが! せんとくんと目が合った〜♪

NARAtive@EXPOホール02

ところで、そもそもNARAtiveとはなんぞや、という話なのですが、“今と未来、奈良と世界を繋ぐ映画制作プロジェクト”とのことです。

奈良市出身の河瀨監督は、1997年に劇場映画デビュー作『萌の朱雀』でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞して以来、生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続けています。2007年にカンヌ映画祭グランプリ(審査員特別大賞)を受賞した『殯(もがり)の森』もやはり奈良が舞台です。

2009年には推薦で選ばれた2名の監督によるNARAtive第一弾を制作、2010年には第一回「なら国際映画祭」を開催。現在ではなら国際映画祭の受賞監督のなかから選ばれた監督を招いて奈良を舞台に映画を制作し、受賞から2年後に開催される次回のなら国際映画祭でプレミア上映されています。

NARAtive@EXPOホール03

さて、トークイベントは山下真 奈良県知事の挨拶からスタート。河瀨監督とはご近所さんで、お子さんが同じ学校に通われていたそう。

NARAtive@EXPOホール04

左から、ハイヒール・リンゴさん、河瀨監督、俳優の加藤雅也さん(なら国際映画祭 特別顧問)、別所哲也さん、三船美佳さん(ともになら国際映画祭 アンバサダー)のほか、NARAtive(ナラティブ)の映画でメガホンを取った監督たちが登壇。

加藤雅也さんは、奈良市のご出身。「こんな濃い顔の奈良県民おる〜?」と河瀨監督がいじり、会場からは笑い声が。ちなみに登壇した俳優さんのなかで唯一、河瀨監督作品に出演してはらへんらしく、それもネタにして笑いを取ってはりました。意外とお茶目な方でした!

NARAtive@EXPOホール05

河瀨監督作品やNARAtiveに協力してきた市町村の首長さんたちも登壇。

河瀨監督自身が「こんなん、奈良でできよんかな?」という想いを乗り越え「皆さんの生きている地域は素晴らしい」という熱意を伝えていった結果、協力の輪が広がっていったのだと言います。首長さんたちにとっても、河瀨監督との映画作りは自分たちの市町村を俯瞰で見るきっかけになったようです。

NARAtive@EXPOホール06

会場には、映画制作に協力したり、手伝っているうちに出演することになった市町村の皆さんも駆けつけていました。『殯の森』撮影スタッフとして、撮影期間中ロケチームの食事を作った安達泉さんのもとに河瀨監督が走っていってインタビュー。

会場は、さながら河瀨監督作品関係者の同窓会のようなあたたかなムードに包まれていました。

NARAtive@EXPOホール07

途中から、河瀨監督とバトンタッチして客席に走るリンゴさん。合間には資料に足りない情報を求めてサッと舞台裏に聞きにいってはって、大御所やのにフットワークが軽くて、気遣いも細やか。勝手に感動しておりました。素敵。

NARAtive@EXPOホール08

メインのトークショー終了後には、学生向けの「ユースシネマインターン」の参加者たちと世界的写真家、レスリー・キーさんが登壇(レスリーさんが持ってるミャクミャククッション、やっぱり買おうかな……)。

ゆるやか〜に始まり、終始ほんわりしていたのですが、芯の部分はものすごいガッチリしている、なんとも奈良らしいトークイベントでした。なら国際映画祭は昨年開催されたので、次の開催は来年の予定。今から楽しみです!

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編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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