50代からの「整う」ヨーロッパ便り~わたしの時間を取り戻す旅 〜
旅からのメッセージを、あなたへ
土地の空気感というものがあるのでしょうか?
ヨーロッパの田舎町に身を置くと、時間の流れそのものがゆっくりに感じられます。
そんな環境に身を置くことで、日々の忙しさに追われ後回しにしてきた『自分との対話』を実践。自然に恵まれた環境のなかで太陽のぬくもりを感じ、空を仰ぎ雲の流れや星を見ていると、「私はこの宇宙の中に生かされている」と感じられます。
今回、私がアロマセラピストのみなさんとともに訪れたのは、好奇心がくすぐられるような場所が多数。例えば、旅のきっかけになった記事に登場した、錬金術の手法で植物油や蒸留水を作っている工房の見学、古くから薬草を育て健康のためのドリンクを作っていた修道院や、世界最古の大学で医学教育のために作られた植物園、古代ローマ時代から親しまれている温泉療法の体験、古代ローマを起源とし、19世紀に黄金時代を迎えた湖水浴や湖畔での滞在による健康回復を体験、中世から続く街にある古い薬局の訪問、そして自然とともに暮らしている方と出会う農家での宿泊体験、そして健康で美味しいイタリアならではの地産地消を大切にした食事など……。どれも日本ではできない貴重な体験ばかり!
ツアーを終えた後も、キリスト教徒の巡礼地や、イタリアからバスで北上、国を超えた山歩きなどアルプス地域ならではの健康の源を、地元の人たちと一緒に実体験してきました。これからそれぞれを深掘りしてお話ししていきますが、今回はその一部をお見せします。
イタリア北部の湖水地方にあるコモ湖。冷たく澄んだ水が自律神経を整え、静かな湖は心のデトックスに最適だと言われています。
現地の人にとって身近なアルプス。オーストリアの都市・インスブルックで暮らす人々は、週末や学校や仕事の後に山登りに行ったり、湖に泳ぎに行くのが当たり前だそう。
イタリアには中世の歴史を感じる小さな街がたくさん残っています。精巧に造られた建築物にうっとり。そのような街に訪れたときに、私は必ず昔ながらの薬局を探します。
世界5大修道院のひとつパヴィア修道院は、アーチのある赤い建物が目印。修道士たちは今も自給自足で沈黙と静寂を守りながら暮らしています。
イタリアのトスカーナでのアグリツーリズモ(農家宿泊)の際に見た風景(こんなにも明るいですが、時刻は20時前です)。陽の長いヨーロッパでのどかな夕暮れは圧巻の美しさでした。
今回の旅で訪れた数少ない都会の街の一つ、ドイツのミュンヘン。教会や宮殿など大きくて美しい建物は見応えあり!
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この記事を書いた人
自然療法ジャーナリスト/セラピスト藤田 円
英国で自然療法に出合い、英国ホメオパス資格を取得。沖縄で育つ「リバイタライズヘナ」の魅力に惹かれ、商品プロデュースも行う。雑誌記事や書籍の執筆、著書に『ホメオパシーのくすり箱』がある。セミナーなどを通じて植物の力と自然と調和する暮らしの楽しさを伝えている。
Instagram:@madokacirculus
Website:https://note.com/madoka_circulus