エンディングノートは50代から準備すべき!
もしものときに周りが困らないためにできること
もしもの時のための備えとして注目を集めているエンディングノート。
「まだ早い?」と思っている人も、自分の現在を見つめ、未来を考えるためのきっかけとして、始めてみませんか?
お話を伺ったのは・・・
日本エンディングサポート協会 理事長
佐々木悦子さん
中立公正な立場で「終活の無料電話相談」を開設し、生活者の視点に立った具体的なアドバイスを20年以上行う。著書に『子がいない人の終活・手続きあんしん帖』(池田書店)ほか。
エンディングノートが注目される理由は?
大きな災害以降、終活に関心が高まる
「終活という言葉が聞かれ始めたのは、東日本大震災以降。コロナ禍を経て定着し、高齢化が都市部よりも先に進んでいる地方では、自治体をあげて取り組んでいる地域も多いです」と、日本エンディングサポート協会の佐々木悦子さん。
背景には急速な高齢化があります。
50代が後期高齢者になる2050年には、単身世帯の実に5割が高齢者になるというデータが。老後を子どもに任せるのが難しくなり、誰もが自分でエンディングライフを考える時代になりました。
親の介護などをきっかけに自分の終活を意識する
「50代は親の介護や看取りを経験することで、自分の老後を意識し始めます。高齢で不自由になったり病気になってから慌てるのではなく、元気な今のうちに、今後について少しずつ考え始めることが大切です」
50代は、これからも健康を維持し、収支を考えて老後の経済上の不安を解消するのにふさわしい時期。
さらには、ひとり暮らしになった場合の協力者を見つけておくのも大切です。とはいえ、なにから始めたらいいのかわからない人も多いでしょう。
そのための道しるべになるのが、エンディングノートです。
これからは、「夫婦と子」からなる世帯は少数派に。
単身世帯の半分以上を高齢者が占めるようになります。高齢になっても可能な限り自立できるよう、人生設計する必要が。
エンディングノートはなぜ大切なの?
もしものことがあったときまわりが困らないために
エンディングノートとはいまの自分のことや、「もしも」のときにどうしてほしいのかを、誰かに伝えるためのもの。
それを書くことで、自分の思いを整理したり、どんな最期を迎えたいのか考えることができます。
「終活なんてまだ先」と思っている人でも、事故に遭ったり体調不良で緊急搬送されたりしたときに、エンディングノートが役に立ちます。
ノートの場所がわかれば、かかりつけ医や知らせてほしい人へ、知り合いや救急隊員が連絡をとってくれます。
まずは1冊ノートを買って書ける項目を埋める
最初は難しく考えず、市販のエンディングノートを1冊買って、書けるところから書き始めれば、「終活というのは、こういうことを準備するんだな」と理解することができます。
筆が進まなかったり、わからないところはそのまま、いつか方針が決まるまで、空欄にしておきましょう。また、ノートを託せる人は誰かと考えると、人間関係を振り返る契機にもなるでしょう。
「エンディングノートは人生の棚卸しのようなもの。書くことで漠然とした不安が具体的になったり、これからも自分らしく生きるためにどんな備えが必要なのかが見えてきます。終活セミナーに参加したり、死ぬ前にやっておきたいことにチャレンジしたくなるかもしれません」
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