エンディングノートは50代から準備すべき!
もしものときに周りが困らないためにできること
エンディングノートにはどんなことを書くの?
エンディングノートには、自分に関することを記すと同時に、家族や友人にどうしてほしいのかの希望と実現手段を、具体的に書いていきます。
自分の人生を見直し、“誰かに託す”ために書く
エンディングノートは、自分になにかあったとき、残された人に大事なことを伝えるものです。関係者の連絡先はもちろん、医療、介護、葬儀、お墓についての考え方や準備していることを記せば、ノートを見た人たちがその方針に従って動きやすくなります。
エンディングノートがなく、あなたの考えを誰も知らない場合は、関係者が判断することになり、相手に負担をかけることにもなります。
50代は、延命治療や葬儀など、まだ遠い話と思う人もいるかもしれませんが、いざというときにまわりにどうしてもらいたいか時間をかけて考えてみるいい機会です。
パートナーや子どもがいない人
は、エンディングノートを誰に託すのか考える必要があります。親戚に託すなら、相手の意思も確認すること。
託す人はひとりでなくてもかまいません。信頼のおける友人同士でエンディングノートの場所を教え合ってもいいでしょう。
どんな項目がある?
緊急時の連絡先・対応
現在の自宅の住所と電話番号、かかりつけの病院・既往症・いつも飲んでいる薬など。なにかあったときに連絡してほしい人の名前・連絡先とあなたとの関係。これらはノートだけでなく見える場所に貼っておくと、倒れたときに発見した人がスムーズに連絡できます。
親族、仲間、仕事関係の連絡先
親族や友人の住所、氏名、電話番号。入院したときや危篤のとき、葬儀の連絡をするか否かも記載します。親族ならば続柄、友人は「前の職場」「テニスサークル」など、つながりなどを書いておく。グループなら代表する人に連絡し、皆に伝えてもらうなどの指示も。
医療・介護・認知症(成年後見人)
身長・体重や血液型、アレルギーの有無を記載。ふだん飲んでいる薬やかかりつけ医の連絡先、通院理由など。介護を受けている場合は、利用しているサービス業者、ケアマネージャーの連絡先。成年後見制度を使っている場合は、後見人や支援団体の連絡先など。
預貯金・財産(負の財産も)
銀行口座の銀行・支店名・口座番号、通帳と銀行印の保管場所(オンライン口座のログインパスワード一式)など。医療費や葬儀費用などなんの支払いに充てるお金か目的・用途が決まっている場合はそれも記載。有価証券や不動産、ローンや負債もあれば記載すること。
大切な人へのメッセージ
家族や友人などの親しい人に、最後に伝えたいこと、感謝の言葉、謝っておきたいことなど。いつもは面と向かってなかなか言えないこともノートになら書きやすいはず。プライベートなメッセージで見られたくない場合は、手紙に封をし、ノートに挟んでおく方法も。
自分の「いま」
もしものときのことを、いまどれくらい準備できているかを一覧にします。持病や余命の告知の状況、延命治療を希望するかどうか、相続や遺品の処分方法、お墓の準備などができているのかいないのか、箇条書きにしておけば、見た人も判断しやすくなります。
年金・保険
健康保険証や年金手帳、マイナンバーカード、運転免許証、65歳以上なら介護保険の被保険者証など、大切なものの保管場所と、番号も合わせて記載しておきます。生命保険、共済、個人年金などは保険証書と保障内容、連絡先などを書いておきましょう。
遺言・相続
遺言として効力をもたせるには、正式な遺言書が必要です。ノートには遺言書の有無や保管場所を書きます。相続人がおらず遺言がない場合、故人の財産は国のものになります。資産がある人は、お世話になった人に遺贈する、趣旨に賛同した団体に寄付するなどの方法も検討を。
葬儀・お墓
葬儀はどんな形でするのか、葬儀社に予約したり、会員になっているのか、戒名はいるのか、遺影は決めているのかなどを記載。お墓がある場合は場所と連絡先、新しくお墓を用意する場合は、希望や費用をどうするかなど。これらは、事前に周囲に相談しておくのがベター。
ペットのこと
万一の際に、ペットを託す相手を考えておきます。友人・知人にお願いする場合は、エサ代や医療費を負担付死因贈与(ペットの面倒を見ることを条件に、遺産を贈与する契約)にしておくと安心。業者に生涯預かり契約をする、里親を探してもらうなどの手段も有効。
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