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大人のおしゃれ手帖 8月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年8月号

2025年7月7日(月)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:原田知世

2025年8月号

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エンディングノートは50代から準備すべき! 
もしものときに周りが困らないためにできること

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Q. 保管場所はどんなところが適していますか?
A. 家族がすぐわかる場所、ひとり暮らしなら見えるところに
ひとり暮らしの場合は、救急隊員などが家に入ってきたらすぐに目に付く場所に(その場合、資産に関する情報などは別のノートなどに記載が望ましい)。
同居している家族に伝える場合は、「居間のタンスの上の引き出しにある」など、前もって場所を共有しておきましょう。

Q. ノートの存在を伝えるべき相手は?
A. 家族はもちろん、自分をサポートしてくれる相手に伝えて
パートナーや子どもがいない場合は友人でもOK。友だちの場合、何人かに伝えておくなど、ひとりだけに負担がいかないように配慮するといいでしょう。
弁護士など専門家に託してもよいですが、費用が発生すること、エンディングノート自体に法的拘束力はないことに注意が必要です。

Q. 遺言状を兼ねることもできますか?
A. 遺言状を兼ねることはできないので要注意
エンディングノートは、遺された人へのメッセージやお願いであって、法的拘束力はありません。相続については、別に遺言書を用意しましょう。
遺言書は、日付、押印、署名付きで、財産目録以外はすべて自筆で書く必要があるなど条件があります。公証役場で保管される公正証書遺言もあります。

Q.ノートはどんなものを用意するとよいですか?
A. 自由なノートでOK。 初心者は市販のエンディングノートを活用
形式などはとくに決まっていないので、自分の好きなノートに書いてOKです。ただ、エンディングノートとして市販されているものはなにを記載すればいいかがわかりやすいので、初めての人にはおすすめ。
自治体で無料配布している場合もあるので、検索してみるといいでしょう。

Q. 一度書いたノート、見直すべきタイミングは?
A. 状況が変わった時のほか、年に一回程度は見直すと◎
「家庭環境が変わる」「金銭的状況が変わる」「健康状況が変わる」、この3つは、気持ちの変化が起きやすく、エンディングノートを見直すべきタイミングです。
ただ、時間が経てば考え方も変わるので、誕生日やお正月など日を決めて、年に一度くらいは、読み直してアップデートするのもおすすめ。

Q. 最近注目の「デジタル終活」でやるべきことは?
A. IDやパスワードは記録しておき、不要なサービスの解約を進める
故人が保有していたデジタル上の資産やサブスク契約の内容がわからずに困るというケースが増加中。そうならないためにも、大事な情報はノートに記録を。デジタル対策は、意外とアナログ対応が役立ちます。

① 大事な情報を記録
銀行口座、ネットサービスのID・パスワード、よく使う決済サービスなど。

② 家族に情報を共有
信頼できる家族に「このノートを見れば大丈夫」と伝え、保管場所も共有。

③ 生体認証だけに頼らず、パスワードも記録
指紋・顔認証が使えないとログインできないことも。メモするか家族と共有を。

④ 不要なサービスを整理
使っていない有料サービスを解約し、家族の負担を減らす。

⑤ スマホを失くしたときの対策
リモート消去機能を設定し、家族に対処方法を伝える。

⑥ スマホやパソコンのロック解除情報を共有
家族がアクセスできるよう、解除方法を伝えておく。

おすすめの参考書籍

『もしものときの安心メモリー帖』¥858/池田書店佐々木悦子さんのアドバイス付きで、エンディングノートに必要な項目を網羅。巻末には、写真や手紙を収納できるクリアポケット付き。

『もしものときの安心メモリー帖』¥858/池田書店

『幸せに生きるためのエンディングノート』¥1,320/主婦の友社相続、遺言、相続税に関する最新情報もまとまっているほか、デジタル関連項目の一覧も充実。

『幸せに生きるためのエンディングノート』¥1,320/主婦の友社


イラスト/石坂しづか 文/田中絵真

大人のおしゃれ手帖2025年7月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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