カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 8月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2025年8月号

2025年7月7日(月)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:原田知世

2025年8月号

閉じる

記事公開日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

【50代のこよみ養生 Vol.39】見逃すと危険!?晩夏に起こりやすい“意外な不調”とは

TSUBO

汗のかきすぎでもの忘れがひどくなる場合が

暑い日々が続くと、頭がボーッとして忘れっぽくなることはありませんか? これは心の血(けつ≒血液)が不足している「心血虚(しんけっきょ)」の可能性がある状態。東洋医学には汗と血液は源が同じだとする「汗血同源(かんけつどうげん)」という考え方があり、汗をかきすぎることは血の不足を招くとされています。また、冷たい飲食物のとりすぎで胃腸が冷えてしまうことも、栄養の吸収が悪くなって血の不足を招く一因に。

特に夏は心の血である「心血(しんけつ)」が消耗されやすく、心は精神の働きにも深く関わるため、心血が不足した心血虚になると記憶力の低下を招く場合があるのです。心血虚にはほかに、不眠、夢をよく見る、めまい、ぼーっとする、集中力の低下、驚きやすいなどの不調が見られることも。こうした心血虚対策として、まずは「50代のこよみ養生 Vol.30」で紹介した神門(しんもん)、心兪(しんゆ)のツボ押しを行ってみてください。

さらに、心血を補って記憶力をサポートする食材としておすすめなのは竜眼肉(りゅうがんにく)です。これは「竜眼(りゅうがん)」と呼ばれるライチに似た果実の果肉のことで、ドライフルーツが市販されています。硬くて少し粘り気の強いレーズンのような食感で、そのまま食べてもお茶にして飲んでもおいしく、もの忘れ、不眠、精神的な疲労、精神不安定などをやわらげる薬膳効果が期待できます。

こよみの上ではもうすぐ夏は終わりですが、暑さは今がピークで、立秋を過ぎてもしばらくは暑さとの戦いです。ちょっとした体調の変化にも注意をしつつ、養生をとり入れて健康を維持してくださいね。

画像素材/PIXTA

この記事のキーワード

この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

執筆記事一覧

Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!