【香菜子さんの鎌倉移住と新しい暮らし】
鎌倉と東京、二拠点生活を始めました! 第1回
時間も暮らしも変わったとき、東京でなくてもいい
子どもが独立し、夫婦ふたりになったとき、香菜子さんは、これからの暮らしは「東京でなくてもいいかな」と思ったそうです。東京のマンションを売って、どこか別の土地に暮らそうと考え始めました。
<26年前に中古物件を購入しリノベーションして住んでいた東京のかつての部屋。子どもが小さかったから常に壁は薄汚れていました(笑)。この後、同じマンション内で引っ越し5年間住みました>
二人の子どもが独立し、家の中はすっかり静かに。
夫とふたり、時間の流れも暮らし方も、少しずつ変わっていきました。
マンションの売却を考え始めたとき、最初に浮かんだのは、実家のある足利市や、その近くの桐生市。
東京からもそう遠くなく、暮らしやすい地域。年老いていく親のそばに……という思いもありました。
けれど、いざ物件情報を見てみると──どうしても、自分がそこに暮らす姿が思い描けなかったのです。
いろんな地域の物件を眺めていたある日、目に留まったのが「鎌倉エリア」。
なぜかわかりませんが、その瞬間、心がふっとときめいたのを覚えています。
「ここ、いいかも」と思えたのです。
足利や桐生も、もちろん好きな場所。
けれどそのとき私は、「今の私がときめくこと」「楽しいと思えること」が、いちばん大切なんだと、ハッと気づきました。
もう子どもたちは独立し、学区や通勤など、生活の都合に縛られることもない。
「誰かのため」ではなく、「自分のため」に動いてもいい。
そのことに、妙な嬉しさと自由を感じました。
ようやく、「自分のペースで生きていいんだ」と思えるようになったのです。
もちろん、私は今もモデルとして活動を続けていますし、「おぱんつ君」というキャラクターのディレクターとしても日々制作に携わっています。
東京のアトリエは、私にとって創造と表現の源。そこを手放すことは考えられませんでした。
だからこそ、選んだのは“二拠点生活”。
東京を離れるのではなく、もうひとつの「心がほどける場所」として、鎌倉を暮らしに加えたのです。
「今では、鎌倉での静かな暮らしと、東京での刺激的な仕事の日々とが、ちょうどよく支え合っています」……と言いたいところですが、実は鎌倉での新生活は、徒歩圏内にある歴史ある寺社や、美味しいお店、新鮮な野菜が手に入る直売所など、新規開拓に忙しく、それはそれでとても刺激的な毎日です(このあたりはまた改めて書きますね)。
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