【高島礼子さんインタビュー】
「“この年齢になってからの友情”が、想像以上に心地いい」
舞台のための体力づくりと、人生を楽しむウォーキング
体力づくりの一環として、最近はウォーキングに力を入れているという高島さん。
「以前は舞台の1〜2か月前になってからトレーニングを兼ねて運動を始めていました。でも、そうすると公演中に痩せすぎて、終わった後にリバウンドしてしまう……それを繰り返すのも体によくないから、常に運動しておこう、と。先輩にも『足腰さえ鍛えておけば、どうにかなるから』と言っていただいて。今では散歩が人生の楽しみになっています。歩くだけでなく、途中で電車やバスを乗り継いで遠くまで行くことも。『疲れてどうしようもなくなったら、タクシーで帰ればいいや』と、気負わず、無理をしないことも続けるコツです」
映画、ドラマ、バラエティ番組と、多くのジャンルの仕事に取り組んできた高島さんにとっても、舞台は特別な場所。
「舞台は映像と違って『編集』できないからこそ、その瞬間に自分のすべてを出し切る覚悟がないとできません。だからこそ、そのときの自分の“精いっぱい”が反映される。今回は喜劇なので、お客さんの反応も楽しみです。どんなにスタッフの方が褒めてくれても、舞台では拍手や笑い声、客席の空気で、届いたかどうかは自分がいちばんよくわかってしまう。それが怖くもあり、ありがたくもあります。今回も、『大阪まで観に行く価値がある』と言ってもらえるように、全力で取り組みたいです」
PROFILE
高島礼子(たかしま・れいこ)
1964年生まれ、神奈川県出身。1988年、ドラマ「暴れん坊将軍Ⅲ」で俳優デビュー。1993年、映画『さまよえる脳髄』でヒロイン役を演じて話題に。その後も映画『陽炎』『極道の妻たち』シリーズなどの人気作に主演。2001年には『長崎ぶらぶら節』で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。主な出演作にドラマ『御宿かわせみ』『天地人』『女系家族』『精霊の守り人』、映画『犬鳴村』『祈り–幻に長崎を想う刻–』、舞台『女たちの忠臣蔵』『春日局』『メイジ・ザ・キャッツアイ』など。
[舞台]
石井ふく子 白寿記念公演『かたき同志』
庶民的な飲み屋、ひさご亭の女将・かめ(藤山直美)は、ひとり息子の清太郎が自慢だった。ところがある日、医者を目指して蘭学塾へ通っていた清太郎が、医者にはならず飲み屋を継ぐと言い出した。一方、呉服問屋、越後屋のお鶴(高島礼子)は、ひとり娘のお袖に旗本の三男坊を婿に迎えたいと願っていたが、お袖は清太郎に思いを寄せていた。ひさご亭に乗り込むお鶴と、息子の勝手さに頭に血が上っているかめは、もともと反発しあう土地者同士のうえ、かわいい息子と娘の問題が重なり、真っ向からの喧嘩になってしまう……。
作:橋田壽賀子
演出:石井ふく子
出演:藤山直美 熊谷真実 金子昇 木戸邑弥 込山榛香 高島礼子
日程
2025年8月30日(土)~9月21日 (日) 大阪 新歌舞伎座
衣装協力/ワイズ(03-5463-1500)、アビステ(03-3401-7124)
撮影/久冨健太郎 スタイリング/村井 緑 ヘア/佐々木大輔 メイク/曽我和彦 取材・文/工藤花衣
この記事を書いた人
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