一度観たら忘れられない、空や大地の映像美に目を奪われる名作映画3選
緑の大地が清涼剤に、苦境の移民一家が懸命に生きる姿に感銘
『ミナリ』
『ミナリ』© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国からの移民一家が苦境に立ち向かう姿を描いた作品。第93回アカデミー賞で祖母役のユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞したほか、世界中の映画祭で高い評価を受けました。
『ミナリ』© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
農業での成功を夢見て、家族を連れてアーカンソー州に移住してきた韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)。夫の夢を理解しつつも荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを目にして不安になる妻モニカ(ハン・イェリ)。二人の子どもであるアンとデビッド、そして子守りのために韓国から呼び寄せた祖母スンジャ。異国の地で努力するもそう簡単には実らない現実と、それによって崩壊しかける家族の姿を、丁寧に描いています。
『ミナリ』© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
苦しい物語ではあるものの、緑に覆われたどこまでも続く大地の映像が清涼剤になっています。そこは不毛の大地なのか、可能性を秘めた大地なのか。映画のタイトルである「ミナリ」とは、韓国語で香味野菜の「セリ」の意味で、「たくましく地に根を張り、2度目の旬がもっともおいしい」といわれているそうです。
理不尽な目にあうこともあれば、他者に助けられることもあり、人々とのかかわりのなかで懸命に生きようとする姿に感銘を覚えます。
『ミナリ』
2020年製作
Blu-ray ¥5,280/DVD ¥4,180
発売・販売元:ギャガ
© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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