【50代のこよみ養生 Vol.41】「老化の秋」が本番を迎える前に⋯⋯アンチエイジング養生でシワ・たるみ予防
発汗による「血(けつ≒血液)」の消耗も乾燥肌を招く
夏の発汗では汗だけでなく「血(けつ≒血液)」も失われやすく、乾燥肌はこの血の不足によっても起こります。血には肌に潤いと栄養を届ける役割がありますが、血は汗から生まれているため発汗によって血も消耗してしまうのです。血が不足した状態を「血虚(けっきょ)」と呼びます。
血虚になると肌の乾燥のほか、髪の乾燥、白髪、抜け毛、爪が割れる、めまい、不眠、視力低下、不安感などが現れやすくなります。こうした不調が見られる場合は、血を補う食材をよくとるといいでしょう。特に乾燥肌の改善が期待できるのが、にんじん、ほうれんそう、ぶどう、いか、たこなど。偏食や食事制限によるダイエットは、血の不足につながりやすいので控えましょう。また、スマホやパソコンの使いすぎで目を酷使すると血を消耗してしまうので、長時間使いすぎないように気をつけて。
血虚になると不安感が生じやすく、不安な気持ちになることでさらに血虚が悪化しやすくなります。夏から秋への変わり目であるこの時期は、ふとしたときに不安な気持ちになることも。心を安定させるために数分間静かに目をつぶって瞑想したり朝日を浴びたりすることも、血虚を防ぐ養生となります。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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