【50代のこよみ養生 Vol.42】おやつ感覚で手軽に実践!「ドライフルーツ薬膳」
近年、スーパーやコンビニではさまざまな種類のドライフルーツを見かけるようになりました。輸入食材店やオーガニック食材店などでも商品ラインナップが充実していますね。
ドライフルーツは無添加、砂糖不使用のものを選べばヘルシーな間食となるうえ、栄養が凝縮されているので少量を食べるだけでも高い栄養効果が期待できます。携帯性や保存性に優れている点も魅力ですね。
そして実は、ドライフルーツには薬膳効果があるものが多いのです。
そこで今回は、この時期におすすめの「ドライフルーツ薬膳」をご紹介していきましょう。
長引きそうな今年の残暑。暑さ対策におすすめのドライフルーツ
気象庁の3ヶ月予報(7月22日発表)によれば、今年は10月まで気温が高くなる見込みとのこと。残暑は長引き、まだまだ暑さ対策が必要となりそうです。
そこで活用したいのがドライマンゴー。マンゴーには体内の余分な熱を冷まして水分を生み出す薬膳効果があり、特に水分不足からくるほてり対策にぴったり。汗をたくさんかいたときの熱中症ケアに最適です。そのほか胃の調子を整える性質もあるので、食欲不振や消化不良などが気になるときにも役立ちます。
ドライレモンも、暑さが厳しいときにおすすめのドライフルーツです。レモンは暑さによる熱感を抑える食材で、特に熱中症によるのどの渇きをやわらげたいときにドライレモンを食べると効果的。体内に水分を生み出す性質もあり、乾燥によるせきが気になる場合にも適しています。
ドライパイナップルも暑さによる熱を冷ます食材で、熱中症や暑さによる熱感、のどの渇きなどをいやします。また、腸にたまった熱を冷まして便通をよくする性質もあるので、熱タイプの便秘(暑がり・汗っかきの体質、大便が臭いなど)の緩和にも。そのほか、肥満が気になる人や尿の出が悪い場合にもおすすめです。
干し梅は、熱中症や水分不足によるほてり、のどの渇きなどをやわらげてくれるドライフルーツ。また、体から水分などが漏れやすい状態を引き締める「収渋(しゅうじゅう)」と呼ばれる薬膳効果もあり、慢性の下痢を抑える助けにもなります。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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