【50代のこよみ養生 Vol.42】おやつ感覚で手軽に実践!「ドライフルーツ薬膳」
美容やアンチエイジングの心強い味方にもなる
ドライフルーツには、美容やアンチエイジングに役立つものも多くあります。
肌の乾燥やかゆみ、肌荒れなどが気になるときは、バナナチップがおすすめです。バナナには皮膚や粘膜に潤いを補って乾燥を防ぐ性質があり、肌の乾燥以外にものどの渇きや乾燥をやわらげてくれます。また、腸を潤して便通をよくする性質もあるので、腸の乾燥による便秘(ほてりやすい体質、コロコロ便が出るなど)の改善にも役立つほか、動脈硬化や高血圧の予防にもつながります。
頭皮のかゆみやフケが気になるときは、プルーンをとり入れてみてください。プルーンには血(けつ≒血液)のめぐりをよくする性質があり、特に頭皮の血行促進を助ける点が特徴的。また、体内に水分を生み出し、ストレスで生じた余分な熱を冷ます性質もあるので、水分不足によるほてりやイライラをともなう熱感を抑える薬膳効果も期待できます。
美髪対策には、ドライ桑の実(マルベリー)がいいでしょう。桑の実は血を補う食材で、髪の毛につやを与えて白髪を防ぐほか、不眠、めまい、視力低下などをやわらげたい場合にも適しています。
老化にともなって、関節や筋肉のこわばりが気になっている人も多いのではないでしょうか。松の実は体に血や潤いを補うことで筋肉のふるえやけいれん、関節が動かしにくい状態などをやわらげる食材。そのほか肺を潤してせきを静めたり、腸を潤して便通をよくしたりといった薬膳効果も期待できます。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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