愛と自由を求めて彷徨う“美しい女性”を好演
『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタにインタビュー
彼女の視線は常に現在ではなくて別の時間を向いているのです
『パルテノペ ナポリの宝石』 ©2024 The Apartment Srl - Numero 10 Srl - Pathé Films - Piperfilm Srl @Glanni Fiorito
――たしかに、目を引く外見的な美しさ以上に印象的だったのは、どこか少女っぽい戸惑うような視線でした。繊細な感情を演じる際に、監督から何かアドバイスはありましたか?
セレステ:そのようなシーンに関しては、監督から多くの教えをいただきました。例えば、パルテノペは常に自由であり謎めいているということと、彼女の視線は常に現在ではなくて別の時間を向いている、といったようなことです。
パオロ・ソレンティーノ監督とセレステ・ダッラ・ポルタ ©Greg Williams
――ゲイリー・オールドマンとも共演されましたがいかがでしたか?
セレステ:俳優としても映画監督としても偉大な方と一緒に作品をつくれたことは、素晴らしい経験でした。彼が演じた孤独な作家・ジョン・チーヴァーとパルテノペが出会うシーンは、私にとって大きな思い出になっています。
『パルテノペ ナポリの宝石』 ©2024 The Apartment Srl - Numero 10 Srl - Pathé Films - Piperfilm Srl @Glanni Fiorito
――衣裳を「サンローラン プロダクション」が手掛けているとのことで、ドレスや水着、スーツなどファッションも素敵でした。特に気に入った衣裳はありますか?
セレステ:すべてサンローランの衣裳でした。私が特に好きだったのは、赤いジャケットにジーンズのコーディネートです。パルテノペが教会に行き枢機卿に会うシーンで着ています。
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。