愛と自由を求めて彷徨う“美しい女性”を好演
『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタにインタビュー
不安もあるけれど、常に自分自身でいるよう心がけています
『パルテノペ ナポリの宝石』 ©2024 The Apartment Srl - Numero 10 Srl - Pathé Films - Piperfilm Srl @Glanni Fiorito
――本作のヒットにより、セレステさんのキャリアは大きな転換期を迎えたと思います。注目されることでストレスもあるかと思いますが、環境の変化にどのように対応されていますか?
セレステ:自分自身でいるように心がけています。幸い家族や友達にも恵まれているのでたいていはうまくいっています。ただ、不安に駆られたり、慣れるまでに時間が必要なこともありますが、自分自身でいる、という意識は常に持つようにしています。
『パルテノペ ナポリの宝石』 ©2024 The Apartment Srl - Numero 10 Srl - Pathé Films - Piperfilm Srl @Glanni Fiorito
――現在27歳。これからの目標を教えてください。
セレステ:優れた女優になって多くの作品に出演し、さまざまな役を演じてみたいです。
――最後に、美しい女性とはどのような人だと思いますか?
セレステ:私にとっては、母です。
<PROFILE>
セレステ・ダッラ・ポルタ
1997年、イタリア・ロンバルディア州モンツァ生まれ。イタリア国内のTVシリーズなどに出演。オーディションを経て、本作の主役に抜擢されて銀幕デビューを飾り、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演女優賞にノミネート、新人賞を受賞した。
『パルテノペ ナポリの宝石』
1950 年、ナポリの海で生まれた女児はパルテノペと名付けられ、裕福な家庭で何不自由なく育つ。繊細な兄・ライモンドとは深い絆で結ばれ、幼馴染のサンドリーノに想いを寄せられるパルテノペ。男たちを虜にする美貌を持ち、大学では人類学を学ぶなど好奇心旺盛な彼女の未来は希望に満ちていた。しかし、彼女が自らの美しさを自覚して人生を謳歌しはじめたとき、兄は孤独に苛まれていき……。
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:セレステ・ダッラ・ポルタ、ステファニア・サンドレッリ、ゲイリー・オールドマン、シルヴィオ・オルランド、ルイーザ・ラニエリ、ペッペ・ランツェッタ、イザベラ・フェラーリ
配給:ギャガ
2025年8月22日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 他、全国順次公開中
©2024 The Apartment Srl - Numero 10 Srl - Pathé Films - Piperfilm Srl @Glanni Fiorito
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。