台湾マニアが通う 台北で「ひとりごはん」がうまい店【ひとりで気ままに台湾旅行】
台湾グルメに魅了され、渡航すること40回以上。台湾が好きすぎる編集者の私が、台北を訪れる度に足を運ぶお店のなかから、「ひとりごはん」でも入りやすく、思い出すとまた食べたくなる台湾グルメ店を厳選しました。初めての台湾旅行を計画されている方にもご参考にしていただけるよう、超人気店攻略のヒントもご紹介します。
滞在中に二度は行きたい
台北「駆け込み」グルメ3選
台湾を訪れたら取るものも取り敢えず、駆け込むように足が向かう台湾グルメがいくつかあります。それが、「乾麺」「小籠包」「豆花」。日本にも本格的な台湾料理を出すお店は増えていますが、やはり台湾じゃないと味わえないおいしさがあるんです。なかでも、「近所にあったら週に何度も通うのに!」と私が思っている、とっておきを3店ご紹介します。
01 意麵王
地元の人が日々通う「毎日ごはん」の名店がこの「意麵王」。店名にもあるように、看板メニューは「乾意麵」。ゆでた細麺に辛味タレとニラが添えられているだけの極シンプルな汁なし麺なのですが、どこか懐かしさを覚える、真似したくても真似できない味わいが癖になります。日本でもなんとか再現できないかと、似ている麵&タレを台湾で探して試みているのですが、いまだ再現ならず(泣)。私の定番は、乾意麵小(35 NT$)、魚丸湯小(35 NT$)、燙青菜(40NT$)の3品をセットで。「魚丸」とは魚のすり身で作った団子のこと。中に甘辛く煮つけた肉餡が入っていて、刻んだセロリの風味が香るあっさりスープとよく合います。ほかに、汁ありの餛飩意麵小(60 NT$)も人気。小サイズはどれも小腹を満たすのに最適です。最寄り駅はMRT「雙連」駅。「迪化街」も歩いてすぐの好立地です。
【shop data】 意麵王
台北市大同區歸綏街204號
(営)月・火・木~日 10:30~20:00
水曜休
02 湯包洪(承德門市)
専門店、朝食店、夜市など、これまでかなり数多くの小籠包を食べてきましたが、久しぶりに滞在中に何度もリピートしたお店が現れました。それがこちらの「湯包洪」。メニューは、原味小籠湯包(オリジナル味120 NT$)、蒜香小籠湯包(ガーリック味150 NT$)、麻辣小籠湯包(ピリ辛味150NT$)の小籠包3種と、酸辣湯(40 NT$)、豆漿(30 NT$)、鳥梅汁(40 NT$)のサイドメニュー3種のみ。感じの良いお兄さんが店内でせっせと小籠包を包んでいます。配達の注文もかなり入っている様子。注文後に蒸して熱々の状態で提供されます。ひと口で頬張ると極薄の皮の中からじゅわっとスープがあふれ出し、「口福感」は最高潮に。店前の柱に設置された小さいテーブルで立ち食いするスタイルですが、味は本格派。早朝からの開店で昼には閉店してしまうので、朝食で訪れたい小籠包店です。
【shop data】 湯包洪(承德門市)
台北市大同區承德路一段63號
(営)月~金 6:00~13:00、土・日 6:00~12:00
無休(変更の場合あり)
※売り切れ次第閉店
03 杉味豆花
「寧夏夜市」付近の民生西路沿いは、私にとってデザート天国。「古早味豆花」「豆花荘」など、豆花の名店が集中しています。豆花の風味や食感、シロップの味付け、トッピングの種類など、豆花の好みはさまざまあると思いますが、今私がいちばん行くお店は「杉味豆花」。豆の風味を感じるなめらかな豆花に、暑い日でもさっぱり味わえる絶妙な甘さのシロップ、種類が豊富なトッピングはどう組み合わせても美味。奇をてらわないシンプルさで勝負をしている感じが大好きなお店です。傳統豆花は、通常トッピング2種類で65 NT$。タロイモ、さつまいも、白きくらげ、ハスの実など、スペシャルなトッピングを選ぶとプラス料金になります。私は、(台湾の)タロイモにハマりまくっているので、トッピングの筆頭はタロイモ。ねっとりとなめらかな舌触りと、芋本来の自然な甘さがたまりません。
【shop data】杉味豆花
台北市大同區民生西路172號1樓
(営)月・火・木・金・土~日 12:00~翌1:30、水 14:00~翌1:30、日 12:00~翌0:00
無休(旧正月の大晦日および元日は休)
※データや情報は旅行時のものです。変更になる場合もあります
この記事を書いた人
エディター・ライター鈴木香里
編集&ライターとしてフリーで活動中。『大人のおしゃれ手帖』では、旅行やお散歩系の企画、手仕事の取材記事、ファッションなどの特集ページのほか、隔月連載「それぞれの更年期」などを担当。好きになったら「とにかく通い、足で情報を得る」旅スタイルで、国内外問わず、リピートする旅先は多数。台湾には、2002年から20数年通い続けている。