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大人のおしゃれ手帖 9月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年9月号

2025年8月7日(木)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:木村多江さん

2025年9月号

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清水ミチコさんが推す勝負【ハム】

「モノ」に囲まれて暮らす私たち。だからこそ、そばに置くモノのことはとっても気になります。
清水ミチコさんの「モノ語り」。
清水さんが今気になっているモノ、お気に入りのモノについて綴ります。

ハムとモノマネ

モノマネ芸人の松村邦洋さんが、「清水さん、モノマネさせてもらっている本人に、お中元渡してますか?渡したほうがいいですよ絶対」と、真剣な表情で言いました。
数年前の話です。

なんと松村さん、過去に「松村このヤロー、オレのモノマネしやがって!」とちょいちょい睨まれていた俳優さんがいたのですが、一度ご贈答用のハムを贈ってみたところ、とたんに大変貌を遂げたというのです。
ものすごい笑顔で近づいてきたかと思ったら、「なーんだよー、まーつーむーらー!水くさいことしちゃってよお」と抱きしめられ、一気に仲は氷解したのだそうです。それからずっとですよ。恐るべしお中元の潤滑油。
そうなのか! 目からウロコな私。

さらに松村さんはこう言いました。
「それにはハムが一番ですから。ハムを忘れないでください」。

松村さんの口から連発されるハムという言葉は、呪文のような効力があります。
すぐにその帰り道、デパートの地下で「ハム、ハム」と唱えながら買い求め、相手の方にお送りしました。
するとどうでしょう。しばらくするとその女性から「わざわざありがとうございました」というていねいな御礼の手紙とともに、ものすごい高級な返礼品が返ってきたではありませんか。大恐縮。
再びお会いした時、私は「かえってすみませんでした。実はですね」とこの話を打ち明けると、笑い話にしてくださいました。

うまく言えないけど、男同士と女同士では、やっぱりどこかお中元や贈答品に対するデリカシーが違うのでしょうね。
ちなみにその女性とは森山良子さまです。

考えてみればいつもお中元シーズンとかお祝いごとなど関係なく、周りの皆さんにご近所のパン屋さんのパンをくださったり、「いただきものなのよー」と言いながらクッキーなどをやさしくふるまわれている森山さま。

私もそこをモノマネせねば。たまたま先日食べてハマったのは地元、岐阜県高山市のキュルノンチュエのハム。
フランス・ジュラ地方の燻製小屋を模して設計された工房で熟成された味。ワインともよく合いました。

今回の気になる物産
「ハム」

いろいろづくし薫¥7,000 /キュルノンチュエ清水さんの「勝負ハム」は、飛騨・清見にある生ハム、ソーセージのお店「キュルノンチュエ」の「いろいろづくし薫」。
豚ばら肉の燻製、白かび熟成の乾燥ソーセージ、パリ風の加熱ハム、豚肩ロース燻製熟成品、種類はおまかせの加熱ソーセージ4本入りパックの5品が詰め合わせに。
厳選された食材を選び、本場フランスの伝統技法によって作られる逸品。公式オンラインショップからも購入可能です。

いろいろづくし薫¥7,000 /キュルノンチュエ


イラスト(ロゴ)/とみこはん 文・編集/鈴木香里

大人のおしゃれ手帖2025年8月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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