【パク・ヒョシン】を語りつくす!
ワタナベマキさん、韓国ミュージカルに目覚める!?
熱い魂のこもった歌声にノックアウトされっぱなしです
ワタナベさん(以下W):本日、お招きしたのはフリーランスの編集、ライターの今井恵さんです。いらっしゃいませ!
今井さん(以下I):お邪魔します。今日は楽しみにしてきました。
W:私もです。というのも、今井さんは韓国のミュージカルが大好きということで、お話をお聞きしたかったんです。まずは、今井さんがハマったきっかけから教えてください。
I:ミュージカル自体は、20代の後半にロンドンのウエストエンドで「オペラ座の怪人」を観てハマったんです。それから20年後、韓国のミュージカルを観始めました。舞台女優をしている妹から「韓国のミュージカルがすごい!」という話を聞いて、一緒に足を運びました。
W:もともとお好きだったんですね。初めて観た韓国の舞台はいかがでしたか?
I:パク・ヒョシンの「エリザベート」を観たのですが、もうノックアウトでしたね。歌がうまい方ってたくさんいますが、ヒョシンは歌の熱量がすごい。他のミュージカル俳優さんは、舞台を掛け持ちする方も多いのですが、彼は一定の期間にひとつの作品にしか出演せず、魂を込めて歌っているのが伝わってきます。号泣ものです。あまりのすごさに、翌月にも弾丸で作品を観に行ったくらいです。
W:そのすごさを知りたくて、今井さんに教えてもらったNetflixの『新人歌手 チョ・ジョンソク』に出ているのを観たんです。他のミュージカル俳優さんから尊敬されているのが伝わってきました。
I:そうなんです! 彼は「神」と呼ばれていて、同業者にもファンが多いほど。憑依型の役者さんで、音楽にかける魂がすばらしいんです。
W:その熱量にやられたのですね。今回は、いつも今井さんが観劇後に食べるというタッカンマリを作りました。どうぞ。
I:ありがとうございます。友人たちと余韻を引きずりながら、これを食べて語るのがまた幸せなんです。
W:わー、いいですね。やっぱり生での観劇は違いますよね。
I:韓国のミュージカルは、男性のお客様も多くて歓声が「キャー」ではなく「うぉー」と響き渡ります。それもまた感動するポイントでもあります。
W:韓国語でも、お話の内容がわかっていれば楽しめますか?
I:はい。私は事前にどんなお話か、どんな楽曲か勉強しておきます。仕事中にずっと流して頭に入れるようにして。あとは、オーケストラを入れたリハーサルの動画を観られることもあるんです。たとえば……(と、見せてくれる)。
W:迫力がすごいですね! こういう動画が観られると楽しみが増えそうです。ちなみに、私はドラマに出ている俳優さんを調べてみると、じつはミュージカルで活躍している方だと知ることがありました。『賢い医師生活』のユ・ヨンソクや『秘密の森』のチョ・スンウはそうですよね。
I:わかります。私も『グリーン・マザーズ・クラブ』で気になったチェ・ジェリムを調べたら、ミュージカルが主軸なんだと知って。公演を観に行って以来、ファンになりました。彼の場合は、声に魅了されました。
W:うわー、いろいろ観に行かれているんですね。楽しそう!
I:生活にハリが出ます。仕事へのモチベーションも違いますよね。これが終わったらあの舞台を観に行くんだ!と。
W:今回、お話を聞いて、私も実際に観に行きたくなりました。
I:ぜひ! 渡韓の日程を決めて、どんな公演があるか調べるといいですよ。
W:なるほど。次の韓国の楽しみが増えました。また教えてください!