【50代のヘア】大人気ヘアメイク・原 康博さんが伝授! ふんわりまとまるブロー&ヘアセット術
やっかいなくせ毛は「毛流れ逆さまブロー」で抑える
まずはBefore、Afterの比較から。比べてみると、まるでカットをしたかのようにボリュームが違いますが、もちろんカットはしていません。
モデルをお願いしたのは、私の高校時代の同級生。「そっか、こんな写真も載せられちゃうんだ! ヤダ〜」とジタバタしていましたが、Beforeはパーマをかけたわけでもないのに髪がうねうね。とくに顔の右サイドはピョンっと大きくはねています。
もともとクセっ毛で、毛は細くてやわらかいタイプ。「最近カットしたら髪が暴れん坊すぎて、スタイリング剤を見にドラッグストアに行ったのよ。でも、種類が多すぎてどれを使っていいかわからなくて、結局使ってないの」とのこと。
さっそく原さんのレクチャーがスタート!
原さん:スタイリング剤を使っている方は、毎日しっかり洗い流してください。最近はしっとりするヘアオイルを使われる方が多く、髪に油分が残ってしまうこともあるので。でもゴシゴシ洗いは厳禁です! シャンプーは手のひらでお湯になじませてから軽く泡立て、泡で頭皮を揉み洗うイメージ、髪はそのままたっぷりの泡で包み込むようにするぐらいで十分です。
逆に、トリートメントは頭皮につかないよう根もと近くから毛先中心になじませ、よく洗い流します。皮脂汚れやシリコンなどで毛穴が詰まると、髪が痩せる原因にもなるんですよね。
タオルドライは前後にガシガシではなく、まずタオルのうえからピアノを弾くときみたいに指を立てて、頭皮を軽くつかむようなイメージで水分を取ってください。
髪自体は、タオルごしに手で挟んで軽くプレスしましょう。挟んだら一旦離して少し下に移動してサンド、また離して移動してサンドを繰り返します。ジップ袋の口みたいに挟んだまま上から下までスライドさせないでくださいね! 肌とおなじく、髪も摩擦で傷ついちゃいますから。
自然乾燥は、髪の水分が必要以上に飛んでしまうので、2~3分で手早くタオルドライした後は、すぐにブローしましょう!
原さん:ブローのコツは、髪の根もとを意識することです! 髪のクセが気になる場合は、髪を持ち上げて自分の毛流れをチェックしてみてください。たとえばクセの強いお顔の右サイドは、毛流れが下に向かってほしいところ、ちょっと前に向かってしまっています。
原さん:この部分の髪の根もとを、毛流れと逆さまにブローしてあげると、クセを根もとから抑えることができます。根もとを乾かしたら、髪の表面を頭の丸みに沿って軽くブローします。
毛流れがよくわからないという方は、通っているヘアサロンのスタイリストさんに聞いてみてもいいと思いますよ!
原さん:髪にボリュームがなくなってきたというお悩みをお持ちのミドルエイジの方も多いと思います。印象を左右するのは、後頭部です。髪を持ち上げ、思い切って真下からブローしていきます。
原さん:全体が乾いたら、髪に熱が残っているうちに、“盆の窪(後頭部のトップの少し下。写真の★あたり)”から下を軽く抑えて、ボリュームを落ち着けます。
「私、後頭部が絶壁なのも悩みだったんだけど、まぁるくなってる!」とびっくりする友人。後頭部のふんわり感は、若々しくこなれた印象に見せてくれます。
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