自然が教えてくれた「空白」の豊かさ
本当の贅沢とは?【50代からの「整う」ヨーロッパ便り】
皆さんこんにちは、自然療法ジャーナリストで自然療法セラピストのmadokaです。
20代半ばから英国で自然療法を学び、世界各地の自然療法を体験しながら、現在は自然療法ジャーナリストとして活動しています。
本連載では、セラピストとして活動するなかで出会った仲間たちとのヨーロッパ周遊の記録をお届け!
旅のきっかけは……
「何もしない」って、実は一番難しい?
仕事中も、家事をしていても、私たちは常にマルチタスクをこなしています。休暇で旅行に行くときも、あちらからこちらへと忙しく動くということが多いのではないでしょうか。
今回の旅のテーマはリトリート。自分と向き合い、心身の回復に努めたり癒やしを感じることが目的です。その目的のために私が実践したのが、「何もしない時間」を大事にすること。何もしないというと、ただ“ぼーっとする”ことと思う方もいるかもしれませんが、余白の時間を大切にするイメージです。旅の最中は、「自分と向き合う」「その時間を丁寧に感じる」ことを意識して過ごすようにしてみました。
五感で味わうマインドフルネス
旅先で私が行ったのは「マインドフルネス瞑想」。これには、ただ静かに座るだけでなく、歩く瞑想や食べる瞑想なども含まれます。例えば、足で感じる大地のぬくもりや触れる空気の流れ、口に入れるものや手に触れるものを、まるで生まれて初めて出会うもののように感じながら、その瞬間に意識を向けていく。すると、今まで気づかなかった繊細な感覚を覚えたり、自分の「今」とつながることができるのです。
今この瞬間の身体感覚に注意を払うことで、思考にとらわれることから解放され、心が穏やかになります。自然を少しでも感じられる空間なら、五感がより活性化され、エネルギーチャージが加速すること間違いなし!
海や山で行なったマインドフルネスな時間を通じて感じ、学んだ「空白が満たしてくれるもの」についてお話ししたいと思います。
この記事を書いた人
自然療法ジャーナリスト/セラピスト藤田 円
英国で自然療法に出合い、英国ホメオパス資格を取得。沖縄で育つ「リバイタライズヘナ」の魅力に惹かれ、商品プロデュースも行う。雑誌記事や書籍の執筆、著書に『ホメオパシーのくすり箱』がある。セミナーなどを通じて植物の力と自然と調和する暮らしの楽しさを伝えている。
Instagram:@madokacirculus
Website:https://note.com/madoka_circulus