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大人のおしゃれ手帖 11月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年11月号

2025年10月7日(火)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2025年11月号

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【50代の四国旅】3年に一度の「瀬戸内国際芸術祭」は秋会期が今年のラストチャンス! アート感覚の四国水族館で癒やされる♪

ふなつあさこ

美しい瀬戸内の風景のなか“瀬戸芸”西エリアをめぐるアート旅

斜面に石垣の家々が立ち並ぶ「高見島(たかみしま)」

瀬戸内国際芸術祭 高見島01

高見島アートトレイル《星屑の子どもたち》淺井裕介

瀬戸芸の西エリアには、多度津港や丸亀港からフェリーでアクセスできます。最初に訪れたのは高見島。斜面を這うようにつづく細い上り坂や階段をあがっていくと、かつて除虫菊の栽培などで栄えた家々や空き地が「高見島アートトレイル」の作品たちの展示の場になっています。

風景になじむように作品がひそんでいるので、探すのも楽しみ。ただし、足もとにご注意を! 瀬戸芸に参加する際には、歩きやすい靴がマストです。

瀬戸内国際芸術祭 高見島02

こちらは中塚邸に展示されている泉 桐子(とうこ)さんの絵画《The days when you said you were okay and the scene about the boat》。屋根裏には、橋本雅也さんによる木と土からなる作品群《子音と海》も。

瀬戸内国際芸術祭 高見島03

同じ民家のはなれには谷本真理さんの陶器作品《Stepping stones of memory》が。谷本さんは石垣の隙間にそっと小さな陶器を展示した《Left things,letters》も手がけています。

瀬戸内国際芸術祭 高見島04

淺井裕介さんの巨大な立体作品《土ヲ喰ム》の作品の一部には高見島の土も使われているほか、島を去った人々の暮らしの道具も取り入れられています。

妖精のように集落のあちこちに登場する立体作品は、淺井さんによる《星屑の子どもたち》と題されたシリーズ。

瀬戸内国際芸術祭 高見島05

高見島でかつて行われていた「なもで踊り神下ろし式」から着想を得たインスタレーション作品《おりおりる》を手がけるのは、保良雄(やすらたけし)さん。建物に這うツタひとつまでも作品の一部になっているようでした。

瀬戸内国際芸術祭 高見島06

海辺には、八角形の塔《鳥のための塔》が。大室佑介さんが設計を担当し、内部の漆喰壁には中谷ミチコさんの2羽の鳥をモチーフにした作品が羽ばたいています。

瀬戸内国際芸術祭 高見島07

瀬戸内に観光客が押し寄せるさまをバッタの襲来に見立て、外来種の食材を使ったカレーを《エイリアンフード 島の外来種》という作品の一環として供しているのは、食をテーマにしたアーティスト・EAT&ART TAROさん。

そのへんでよく見かける外来植物・セイタカアワダチソウのソースはスパイシーな風味でした。

瀬戸内国際芸術祭 高見島08

島のあちこちには、ちょっとひと息つける椅子が設置されていますが、こちらもBankART1929+PHスタジオが手がける椅子プロジェクト《家具φ》シリーズの作品。座っても大丈夫です!

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この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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