【人気モデル・青木沙織里さんの50代おしゃれ旅】東京から1時間の天国! 絶景、温泉、グルメを満喫 和歌山県・白浜旅〈前編〉
「御料理 竹寳」で懐石ランチ 趣向を凝らした山海の幸に涙
白浜出身の店主・竹中和也さんは、県外の料理店やホテルで経験を積んだのち長年にわたり「仁科の宿 松延(現・星野リゾート界アルプス)」で料理長を務め、「星のや軽井沢」を経て2012年に和歌山にUターンし、竹寳(ちくほう)をオープン。現在地に移転したのは、2020年だそう。
一枚板のカウンター席のほか個室もあり、お近くの方からも特別な日の食事の席として親しまれているそう。「小さなお客さまもいらっしゃるので、ちょっと遊び心のあるものをインテリアに取り入れています」と竹中さん。
ひと皿目を前にして、笑顔の沙織里さんたち。懐石らしい手の込んだ演出に期待が高まります。
菊に綿帽子を添えたお懐紙が器にフタをするようにのせられていて、持ち上げるとお料理が登場。旬のいちじくにとろりとかかっているのは、お酢・オリーブオイルと練ったお豆腐。松の実の食感と風味がアクセントになっています。「美味しい……! こんなお仕事、ご褒美でしかないです」と隣で沙織里さんがちょっと涙ぐんではりました。
地元で採れたカツオを漬けにし、さらに胡麻和えに。もっちりとクリーミーな味わいで、美味しすぎて私も泣きそうに。
茄子の揚げ出し。紅葉おろしと思いきや、かかっているのはトマトを使った蕃茄(ばんか)おろし。素揚げバジルが添えられています。イタリアンのような組み合わせですが、おだしがイニシアチブを発揮して、日本料理としてまとめてくれています。
写真左は、揚げたお豆腐、オクラ、南京(かぼちゃ)、トマトにおだしのジュレをかけたひと皿。右は名残りの鱧と冬瓜に菊花あんをあしらった目にも鮮やかなひと皿。
訪れたのは9月の上旬ということもあり、お献立は夏から秋へ移ろうシーズンならではのラインナップでした。だいたい20日ほどでお献立を変えるそうですから、訪れたそのときの旬を味わえます。
お食事は真鯛とごぼうのかやくごはん。デザートは少し炊いた“有りの実”(縁起を担いで、梨をこう呼ぶそうです)と、塩けのきいた羊羹。だいたい6、7品のお料理とデザートで3,500円とあって、ランチタイムは女性客が多いそう。
海の幸にも山の幸にも恵まれた和歌山ならではのお懐石、もう本当にとってもとっても美味しかったので、いつか夕食もいただきたい! 昼夜ともに、予約は必須です!
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