【鈴鹿央士さんインタビュー】「初舞台は人生で一度きり。これほど素晴らしい先輩方と同じ舞台に立てるのは運がいい」
優しいおじさんになりたい
スカウトされ、2019年に俳優デビュー。すぐに注目される存在となり、一足飛びに求められる役回りは大きくなり、どんどん役の幅が広がっているのも当然に思える存在に。
「自分が思う以上に求められ続けていると感じるし、求められ続けないとダメな気もします。もちろん僕は万能ではありませんが、求めていただけるならばやらなくちゃ、やりたい! と思っています。評価には見合わなくて、実力以上のものを求められていると思うけど、だからこそ、そこまで行きたいと思う。ずっと、その連続です。でもそれがしんどいわけではないので、とてもいい状況なのかなと思っています」
多くの人の目を集めることになり、オンとオフの線引きが難しい、そんな俳優という職業を、鈴鹿さんはどんな仕事だと感じているのでしょうか。
「お芝居自体がおもしろいのはもちろんですが、やっぱり人なんですよね。出会った監督、カメラマンさん、共演者の方と一緒だからやれている、そんなところがあります。あの人に迷惑をかけたくない! じゃあもっとがんばらなくちゃ!って。自分のなかに自分を動かす何かがあるというより、人と話して、その人を見て。あぁがんばろう! と影響されることが多いです。でもそれって……根本的に自分を持っていない、すっからかんってことなのかも?(笑)」
そう謙遜しますが、言い換えれば、どんな考え方も役柄も自分のものにできるということでもありそう。目の前に出されたものを素直に受け取り、人との縁を大切にしていつでも全力を尽くす。これから年齢を重ね、どんな大人になりたいのでしょう?
「いろいろなところへ行って、いろいろな景色を見て、さまざまな経験をして。広い心と広い視野を持った人になれたらいいですね。そのうえで優しい人になりたいです、優しいおじさんに(笑)。でも、わからないですよね。25年後にはハワイに住んでいるかも。ものすごく日焼けをして、サーフィンをしているかもしれないですけど」
PROFILE
鈴鹿央士(すずか・おうじ)
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2018年から芸能活動を開始。「MEN’S NON-NO」専属モデルオーディションでグランプリを受賞しモデル活動を始める。翌年、映画『蜜蜂と遠雷』で俳優デビューを果たす。最近の主な出演作は『闇バイト家族』『嘘解きレトリック』等のドラマ、『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』『花まんま』等の映画。『ChaO』では声優を務めた。
[舞台]
Bunkamura Production 2025
DISCOVER WORLD THEATRE vol.15
『リア王』NINAGAWA MEMORIAL
作:ウィリアム・シェイクスピア
上演台本・演出:フィリップ・ブリーン
出演:大竹しのぶ 宮沢りえ 成田 凌 生田絵梨花 鈴鹿央士/横田栄司 安藤玉恵 勝村政信 山崎 一 ほか
【東京公演】10月9日(木)~11月3日(月・祝) 東京 THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
【大阪公演】11月8日(土)~16日(日) 大阪 SkyシアターMBS
ジャケット、シャツ、パンツ/すべてNEZU YO-HINTEN(@nezu.yohinten〈IG〉)、靴/スタイリスト私物
撮影/本多晃子 スタイリング/朝倉 豊 ヘアメイク/阿部孝介[traffic] 取材・文/浅見祥子
この記事を書いた人
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