【手の外科専門医・管理栄養士が提唱】更年期年代の手指のこわばりへ悩む人に!
注目の健康成分「ゲニステイン」と「プロアントシアニジン」が必要な理由
PR キッコーマンニュートリケア・ジャパン
女性ホルモンが急減する更年期には、心にも体にもさまざまな変化が表れます。「朝起きると、手がこわばる」「手が痛くてものが持ちにくい」といった症状も、更年期によく見られます。
これらを改善・予防する健康成分として、その効果の高さから注目を集めているのが、大豆イソフラボンアグリコンの一種である「ゲニステイン」と、ポリフェノールのなかでもブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」です。
柏Handクリニック院長の田中利和先生と、キッコーマンニュートリケア・ジャパンの開発部マネージャー、管理栄養士・櫻井純子さんにお話を伺いました。
お話を伺ったのは……
(右)
「柏Handクリニック」院長・日本手の外科学会 専門医
田中利和先生
日本整形外科学会専門医。キッコーマン総合病院整形外科部長、副院長などを経て、2020年に開業。『病気やけがを、もっとわかりやすく、もっと自然に、そして、一緒に治療をする』をモットーに、患者に寄り添った診療を提供。手の病気やセルフケアに関する情報提供にも力を注いでいる。
(左)
キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社 開発部マネージャー/管理栄養士
櫻井純子さん
朝にこわばる、フキンが絞れない、ペットボトルが開けられない……
手指のこだわりに悩む『大人のおしゃれ手帖』世代は多い
編集部 田中先生は「手」がご専門とのことですが、手指のこわばりや痛みで受診される患者さんは多いのでしょうか。
田中先生(以下、敬称略) そうですね。50~60代の方がとても多くいらっしゃいます。ちょうど子育てが一段落して、自分の時間ができたというタイミングで、手指の不調が出てきたというケースが多いです。
朝起きたときに指の関節にこわばりを感じ、時間とともに軽くなっていくのが一般的ですが、こわばりや痛みがあると、さまざまな困りごとが出てきます。
櫻井さん(以下、敬称略) 具体的にはどのような困りごとが多いのでしょうか?
田中 当院で83名の患者さんにお悩みを伺ったところ、最も多いのが「バッグなど、ものを持つときの痛み」で、次に多いのが「ペットボトルを開けるとき」「雑巾やフキンを絞るとき」でした。
また、「料理をするとき」や「お菓子の袋を開けるとき」、「字を書くとき」「洗濯ばさみを使うとき」という声も多くみられました。ピアノの演奏や手芸などの趣味が楽しめなくなったという人もいますね。
大人世代に起こりやすい手指の痛み
「年のせい」「治らない」は昔の話。
今は治療法が見つかっている
櫻井 手指の不調は、日常生活全般や趣味の活動にも支障が出てくるんですね。部位は違いますが、私は五十肩を経験したときに「肩の痛みで、これほど生活に支障があるんだ」と驚きました。
「ふだん何気なくやっていたことが痛くてやりにくい、できない」というつらさは、とてもよくわかります。
田中 患者さんのなかには、整形外科を受診しても「年のせいだからしかたがない」「治療法はない」などと言われて、余計に落ち込んだという人もいます。
けれども今は、更年期世代の手指のこわばりや痛みの原因が明らかになってきています。適切な治療をすれば、手指の痛みを軽減したり、変形を食い止めたりすることはできるのです。
女性ホルモンの減少や関節の炎症が
手指の痛み・こわばりの原因に
櫻井 原因がわかってきたのは、患者さんにとっても朗報ですね。詳しく教えていただけますか?
田中 関節や腱(筋肉と骨をつなぐひも状の組織)は、ごく薄い「滑膜」という組織で覆われています。滑膜には、関節の曲げ伸ばしや筋肉の動きをスムーズにする役割があります。
この手指の関節や腱のまわりの滑膜に「エストロゲン」の受容体がたくさんあることがわかってきました。
櫻井 エストロゲンは女性ホルモンのひとつですね。閉経に伴うエストロゲンの減少が関係しているのでしょうか。
田中 そうです。更年期でエストロゲンが減少すると、滑膜が少しずつ厚くなってきます。すると、関節の内圧が高まって動かしにくくなったり、炎症が起こったりします。その結果、手指のこわばりや痛みが生じてくるのです。
更年期世代に多い「腱鞘(けんしょう)炎」や指の第一関節が腫れたり痛んだりする「ヘバーデン結節」などの手指のトラブルの背景には、こうした女性ホルモンのバランスの乱れがあります。
櫻井 治療法には、どのようなものがあるのでしょうか。
田中 まずはリウマチなどの自己免疫疾患や頸椎の病気との鑑別が必要です。そのうえで、手指のトラブルであれば、手を使いすぎないこと、使いすぎたらよく休ませることが大切です。
当院では、指に装具をつけて負担を減らす装具療法や、リハビリテーションを行っています。日常生活でも、指を曲げるような動作は、できるだけ減らしたほうがいいですね。
ペットボトルも、キャップ側ではなく底を回すだけで、手指の負担が軽減しますし、ふたを簡単に開けられる補助具(ペットボトルオープナー)も、負担を減らすのに役立ちます。
櫻井 (実際にペットボトルを開けてみて)指に力を入れずに開けられますね。
田中 それと同時に、全身に働きかける治療として、大豆イソフラボンのサプリメントをおすすめしています。
女性ホルモンのように働く大豆イソフラボン。
なかでも「ゲニステイン」の作用の高さが注目の的
編集部 大豆イソフラボンは、更年期の不調をケアする健康成分として広く知られていますね。
田中 大豆イソフラボンはエストロゲンと似た構造をもっているため、エストロゲン受容体に結合し、更年期のさまざまな症状を軽減・予防する効果があります。患者さんもよくご存じで「毎日、納豆を食べています」「豆乳も飲んでいます」とおっしゃいます。
ただ、商品によって大豆イソフラボンの含有量は違いますし、大豆イソフラボン自体にも種類があるんですよね。
櫻井 はい。大豆イソフラボンは、大きく分けると2つの型があります。化学式の話でやや専門的になるのですが、ひとつは「糖」がついているタイプ。こちらは、そのままでは体内に吸収されず、腸内細菌の働きによって「糖」が分離されることで初めて体内に吸収されます。
一方、「糖」がついていないタイプは、そのまま吸収されるのが特徴です。
編集部 後者の方が、吸収性が高いということですか。
櫻井 はい。糖がついていないタイプを、専門用語では「アグリコン型」というのですが、腸内環境に左右されず、安定した吸収性が期待できます。実は、アグリコン型大豆イソフラボンの体内への吸収性が高いことを、世界で初めて証明したのが、私たちキッコーマンなんです。
編集部 キッコーマンといえば“しょうゆの老舗”ですから、その原材料である大豆の研究にも力を入れていらっしゃるんですね。
櫻井 キッコーマンは大豆を材料とする製品を多く扱っており、しょうゆにおいては100年以上の歴史があります。その原材料である大豆については、特に力を入れて、長年研究してきました。
そうしたなかで、更年期障害の軽減や骨粗しょう症予防などの観点から、20年以上前から着目し、研究を続けてきたのが「ゲニステイン」という成分です。
櫻井 実は、アグリコン型大豆イソフラボンにも、「ゲニステイン」のほか、「ダイゼイン」「グリシテイン」という3つの種類があります。3つのなかでゲニステインは、エストロゲン受容体に結合する力が最も強く、エストロゲン様作用を最も発揮しやすい成分だといえます。
編集部 吸収率だけでなく、作用の高さも期待できるんですね。
田中 ゲニステインは、骨や血管、免疫を健やかに保つほか、がんを予防するなど、さまざまな可能性があると考えています。比較的、副作用が少ないというのも利点です。
更年期のホットフラッシュや骨粗しょう症予防にはホルモン補充療法が有効ですが、副作用が気になるという人も少なくありません。そのような場合の代替補助療法としても、ゲニステインが注目されています。
プロアントシアニジンの高い抗酸化力も
症状の予防・改善をサポート
編集部 ゲニステイン以外にも、更年期の女性におすすめの健康成分はありますか。
櫻井 ブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」という抗酸化成分がおすすめです。抗酸化成分としてはビタミンCやビタミンEが有名ですが、ブドウ種子由来のプロアントシアニジンは、それらよりも抗酸化力が高いことがキッコーマンの研究で明らかになっています。
キッコーマンのグループ会社であるマンズワインで、ワイン製造時に廃棄してしまうブドウ種子を再利用するための研究を進めるなかで、プロアントシアニジンをより効率的に抽出する方法をキッコーマンが開発しました。
編集部 ビタミンCやビタミンEより抗酸化力が強いとは嬉しいですね。手指の痛みにも効果があるのでしょうか。
田中 はい。強力な抗酸化力をもつプロアントシアニジンは、炎症や血管障害、神経の変性などに対して予防的に働く可能性があります。炎症や血管機能の低下を抑えて余分な水分の排出を促すことで、手指の痛みの改善・予防効果が期待できます。
手指の症状だけでなく、更年期の悩み改善や美容にも効果あり
櫻井 キッコーマンの研究では、プロアントシアニジンは、不眠や不安、ホットフラッシュ・冷えなどの更年期症状の緩和効果が認められています。日本産科婦人科学会の診療ガイドラインにおいても、補完代替医療のひとつとして掲載されていました。
また、疲れやめまい、頭痛などの身体症状にも効果があるほか、メラニン色素の生成を強力に抑えることから、美白効果も期待できます。
「ゲニステイン」「プロアントシアニジン」は更年期のさまざまな悩みにも効果が期待できる!
編集部 更年期世代の心身の悩みに、幅広い効果が期待できるんですね。どのくらい摂取すればよいのでしょうか。
櫻井 臨床試験で効果が確かめられているのは、プロアントシアニジン1日200mgです。これは赤ワイン4~6杯分となるので、サプリメントでとるのが現実的かもしれませんね。ゲニステインとプロアントシアニジンの両方を配合したサプリメントもあります。
田中 当院でも、ゲニステインとプロアントシアニジンの両方が配合されているサプリメントを、選択肢のひとつとしてご紹介しています。
効果を実感するまでの期間は個人差がありますが、3~6か月ほど続けてもらっています。炎症や腫れが治まると、下の写真のように指が細くきれいになるんですよ。患者さんは「こんなにきれいになりました」と喜んで見せてくださいますね。
受診時のレントゲン写真
ものを持つ、つまむなどがつらく、ペットボトルも開けられなくなって受診した52歳女性のレントゲン写真。
画像提供:柏Handクリニック
サプリメントを6か月間内服
6か月服用後にはつまみ動作も難なく行えるようになり、痛みもなくなっている。
画像提供:柏Handクリニック
更年期の今、対処すれば
将来的な指の変形も防げる!
編集部 サプリメントとのつきあい方で、気をつけることはありますか。
櫻井 成分や含有量に関して、エビデンスがあるものを選ぶのがおすすめです。
田中 サプリメントの効果には個人差があり、量を増やせば効果が出るというものではありません。まずは1種類のサプリメントを3~6か月、試してみましょう。続けてみて、以前と体調が変わらないようであれば、別のサプリメントに替えることを考えてもよいと思います。
さまざまな選択肢のなかから、ご自分の体に合うものを探すことが大切です。また、天然成分でも、すべてが安全とは限りません。何らかの持病のある人は、必ず主治医に相談するようにしてください。
編集部 最後に更年期世代へメッセージをお願いします。
田中 手指の痛みは治療できますが、変形してしまうと、残念ながら元に戻すことは難しくなります。更年期世代の手指のこわばりや痛みから変形につながってしまうことを、知っておいてほしいですね。
正しい知識があれば、早めに気づいて対処することができます。家事の工夫やサプリメントをとりいれたり、婦人科や手の外科などにご相談したりしていただければ、将来的な指の変形を防ぐことができると思います。
櫻井 手のかさつきは気になりますが、手指の変形を意識することはなかなかないですよね。
田中 そうですよね。手指の変形で多いのは第1関節です。ここのシワが薄くなっていないかどうかをチェックしてみてください。シワが薄くなっていれば、関節の中に炎症が起きて腫れている可能性があります。
手指の痛みがなくても、実は変形が始まっているというケースはけっこうあるんですよ。時々、意識して自分の手指を見ていただくといいですね。
編集部 一生自分の好きなことを楽しめるように、健やかな手指を保っていきたいですね。田中先生、櫻井さん、本日はありがとうございました。
10月21日は「ゲニステインパワーの日」
10月21日は、「ゲニステインパワーの日」として日本記念日協会に正式に登録制定されました。
ゲニステインのパワーをより多くの人に知ってもらい、女性の健康課題の解決を促進することを目的としています。
この記念日を制定したのは、「ゲニステイン」の機能性にいち早く着目し、20年以上にわたって研究を重ねてきたキッコーマンニュートリケア・ジャパン。10月21日という日付は、同社がゲニステインなどを配合したサプリメント「からだ想い 基本のサプリ」を発売した日(2013年10月21日)に由来しています。
撮影/白井裕介 文/寺本 彩 イラスト/はまだなぎさ 画像素材/PIXTA
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