【50代のこよみ養生 Vol.46】長尺映画も安心!芸術の秋を楽しむための頻尿ケア
水分摂取と水分排出を上手にコントロール
秋や冬は発汗量が減るため、水分排出が尿に集中し、必然的に尿量が増えて頻尿を招きがち。そのためこれからの季節は、次のように水分を摂取する量やタイミングを工夫することもポイントになります。
◉水分摂取は1日の前半に前倒しを
1日の水分摂取量は体格などによって違いがありますが、平均的には約1.2~1.5L。その7割ほどを1日の前半にとるように意識しましょう。だいたい起床~15時ぐらいまでに1L前後ほどを摂取し、それ以降の水分摂取は少なめに。そして就寝の2時間前からは、できるだけ水分を控えめにします。どうしてものどの渇きが気になる場合は、うがいや白湯をひと口だけ飲むなどして、のどを軽く潤す程度にしましょう。
◉水分は少量をこまめにとり、一度に大量にとらない
水分を一度に大量にとると短時間で尿が多く作られるため、頻尿を悪化させることに。例えばペットボトルからそのまま飲んだり、大きいマグカップで飲んだりすると、どうしても一気にたくさんの水分をとりがちです。飲みものは150mL程度の小さめのカップや湯呑みに入れて飲むようにすると、少量をこまめにとる習慣がつきやすくなります。
◉摂取する水分は温かいノンカフェインに
腎陽を冷やさないために、飲みものは温かいものを選びましょう。そして緑茶やコーヒー、紅茶などの利尿作用のあるカフェイン入りの飲みものは15時以降控えて、黒豆茶、なつめ茶、しょうが茶、シナモン茶、カモミールティーなどを飲むようにするといいでしょう。
そのほか、頻尿や夜間頻尿を予防する食養生については「50代のこよみ養生 Vol.44」でもご紹介していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
長時間の芸術鑑賞を楽しんだり、長距離を移動して美しい自然に触れたり⋯⋯頻尿の不安を忘れて、心置きなく秋を満喫していきましょう!
※頻尿に加えて痛みや血尿、強いのどの渇きなどが見られる場合は、医療機関を受診しましょう。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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