【猫の実態調査】一緒に過ごした時間は「映画2万本」分! シニアペットのために飼い主ができること
月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。フォトグラファーの野中典子さんによる、猫日記をお届けします。
こんにちは。フォトグラファーの野中典子です。おかげさまでこちらのブログも2年目に入りました!
初めてのブログでは愛猫ぽんずとの出会いによって人生が変わったことを書かせていただきましたが、そんな愛猫もう15歳。人間の年齢にするともう76歳になるのだとか。すでに立派なシニア……。あとどれくらい一緒に過ごせるのだろう? できるだけ長く一緒にいるためにはどうすればいいのだろう? そんなことを考えながら過ごす毎日です。
今回はシニア期の愛猫との向き合い方について考えてみました。
猫を求めてどこまでも……
「いぬとねこ シニアのそなえプロジェクト」って?
シニア期の愛猫と暮らすに当たってどんな備えが必要なの?
そんなことを考えていたときに知ったのが、国産ペットフードメーカーのパイオニアであるペットラインの「いぬとねこ シニアのそなえプロジェクト」でした。
ペットライン株式会社は1967年の創業以来、「愛情を品質に。」の想いをカタチにペットフードを製造、販売し、1972年には国産初のドライキャットフードを発売。以来、健康・安⼼・おいしさを追求したペットフードの開発、製造、販売に取り組み「懐石」や「メディファス」など多くの猫に喜ばれるフードを届けています。
今回は、どうして「いぬとねこ シニアのそなえプロジェクト」を始めたのか?
今後の展開などについて伺いました。
始めた経緯について尋ねると、「ペットラインは、シニア期に備えて愛犬・愛猫の生活環境・食事内容の見直し、変化を見逃さないようにすること、飼い主さんも正しい知識を身につけることが大切だと考え、2024年4月に本プロジェクトを立ち上げました」との回答が。
さらに「オリジナル絵本 シニアのそなえ物語」の制作・寄贈、写真展「いぬとねこ シニアのそなえ展」の開催、小学生向け特別授業の実施、新習慣「わん歴・にゃん暦祝い」の提案など、幸せなシニア期を過ごすための取り組みを展開しているそうです。
こんなにすばらしい取り組みがあったとは知らず、びっくり!
と同時に、いかにシニアの備えが大事なのか実感したのですが、正直、私はシニア期を迎えた愛猫に対して、これといって時別な備えをしている訳ではなく……。自分はとんでもないダメ飼い主なのではないか? 他の人はもっとちゃんと備えをしているの? と少し不安になりました(汗)。
「シニア猫実態調査2025」の結果が気になる!
そこで、7歳以上の愛猫と暮らす飼い主550名を対象に実施した健康と行動の実態調査「シニア犬猫実態調査2025」をチェックしてみると……
シニアの備えを特にしていない飼い主さんは約半数、定期検診を受けていないのは約6割。意外と多いことがわかりました。その一方で、約6割の飼い主さんが「もっと早くこうおけばよかった」と後悔しているということが判明。
確かに私も愛猫が病院を嫌がる、受診によるストレスを与えたくないとの思いから、病院は体調が悪い時や気になるときのみで、定期検診のための通院ができていませんでした。
さらに猫は見た目の変化が出にくいことから、備えのタイミングを逃してしまう飼い主も多いそう。
私だけじゃなかったとホッとしたのも束の間、備えができていなかった事を大いに反省。改めてシニア期についてもっと勉強し、予防的な健康管理をしていかなければと強く思いました。
できるだけ長く一緒にいたい……。そのためにも今できること、まずは健康診断を受けてこようと思いました!
他にはこんなデータも
21歳猫の場合、一緒に過ごした時間は映画にすると約2万本分! 今までに撮った写真は約2万枚以上で、フォトブックに換算すると115冊分!
一緒に過ごした時間が何よりの宝物なのはみんな同じですね。さらに愛猫とのエピソードを読んでいると、愛猫と飼い主の深い愛情と絆を感じ、ジーンとしてしまいました。
今回このプロジェクトを知ったことで、今まで何かした方がいいのはわかっていたけれども、なんとなく先延ばしになっていた「シニアのそなえ」について改めて見直すきっかけになりました。
最近よく猫友さんと話すのは「猫を残して先に逝くことは絶対にできないよね!」ということ。まず何よりも自分が健康でいること。猫よりも長生きしてちゃんと看取ること。別れを考えるだけで辛すぎて涙が出てきてしまうけれど、これも大切な「シニアのそなえ」の一つだと思うのです。
この記事を書いた人
フォトグラファー野中典子
猫と暮らし始めたことをきっかけに「成長の記録を綺麗に残したい」との思いで一眼レフを購入。写真にこだわったブログを始めたところ評判になり、少しずつライター、フォトグラファーとして仕事の依頼が来るようになりました。現在は猫の魅力をより多くの人に伝えたいとの思いで、「猫写真家さくらもえぎ」として雑誌、カレンダーへの写真の提供、写真展への参加など猫愛全開で活動中。
Instagram:@sakuramoegi
Website:https://sakuramoegi.com/