【プロが解説】旅行需要を狙う詐欺が急増! “偽予約サイト”にだまされないための3つのチェックポイント
ココに注意! 偽予約サイトの特徴

予約をしようとしているサイトに次のような特徴がある場合は危険性が高いです。
・料金が極端に安い
・「本日限定」など購入を急かすような表現が多い
・「銀行振り込みのみ」「クレジットカード前払いのみ」など支払い方法が限定されている
・問い合わせ先や会社情報が実在しない
・URLが正規と微妙に異なる(例:よく見ると文字が入れ替わっている)
・日本語が不自然(機械翻訳されているような口調)
偽予約サイトにだまされないための3つのチェックポイント
ホテルや飛行機、新幹線などのオンライン予約に慣れている人はもちろん、そうでない人も「自分は大丈夫だろう」と、思い込むのはやめましょう。決済を行う前に、3つの項目をチェックして本当に安全なサイトかどうか見極めることが大切です。
1. ドメインやURLをチェックする
サイトのアドレス欄を確認し、ドメイン名が正しいかどうかをチェックしましょう。しかし実際にはURLの細かな違いを見分けるのは簡単ではありません。予約やチケット購入の際はSNSやインターネット広告からではなく、 あらかじめブックマークしておいた正規サイトからアクセスしましょう。スマートフォン環境の場合はなるべく公式アプリを利用することをお勧めします。
2. 運営会社・連絡先の存在をチェックする
運営会社名や所在地、旅行業登録番号等の情報をチェックしましょう。海外事業者が運営する サイトでは、会社概要や問い合わせ窓口の情報が曖昧なケースがあります。偽サイトでなくてもトラブルになった際はリスクが高いと考え、慎重に利用しましょう。所在地の住所を地図検索し、実在を確認するなどの手段も有効です。
3. 決済方法、口座名義をチェックする
支払い方法が「銀行振込のみ」や「クレジットカードのみ」といった形で極端に限定されていないか確認します。クレジットカード決済画面では通信が暗号化されているか(アドレス欄に「https://」と鍵マークが表示されているか)もチェックしましょう。ただし最近では「https://」や鍵マークが表示される偽サイトもあるため安全を完全に保証することはできません。
これらのチェックに加えて、詐欺対策ソフトやセキュリティソフトなどのツールを利用した対策も効果的です。偽サイトにアクセスしようとした際にツールが自動で警告やブロックをするため、うっかり偽サイトで予約してしまうリスクを減らすことができます。
例:ネット詐欺対策ソフト「みやブル」
もし被害に遭ってしまったら……
「予約が反映されていない」「不正請求された」と気づいた場合には、慌てずにしかるべき機関に連絡しましょう。
・不正請求に気づいた場合はすぐにカード会社へ連絡し、利用停止や再発行の手続きをする
・契約画面やメールのやり取りをスクリーンショット等で保存して証拠を残す
・消費生活センターや警察の相談窓口に相談し、専門機関の指示を仰ぐ
大切な旅行が偽サイトの被害やトラブルによって台無しになってしまうのは非常に残念なことです。しかし、事前に少しだけ注意を払うことで、こうしたトラブルの多くは防ぐことができます。安心して旅行を楽しむために、ぜひ本記事のチェックポイントを確認してみてください。
プライバシー対策
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この記事を書いた人
BBSS株式会社 取締役 執行役員 森 尚久さん
ソフトバンクグループでセキュリティソフトの営業・マーケティングを統括後、国産ネット詐欺対策製品の開発・企画に従事。2025年6月、『詐欺ウォール』を新ブランド『みやブル』へリブランディングし、事業責任者兼スポークスマンとして普及を推進。メディア出演や講演を通じ、検知ログ分析や啓発活動で社会全体の被害防止に取り組んでいる。




