50代からの必修科目! 攻めの休養学
休養の7タイプを知って、組み合わせるのが攻めの休養!
自分にベストな休養モデルの組み合わせを見つけて
我々は、仕事などの〝活動〟によって〝疲労〟し、〝休養〟を取るというサイクルを繰り返しています。
しかし、「休養で充電できるのは、スマホの充電で言えば、50%程度」と片野さんは言います。
「100%フル充電するには、次の〝活動〟の前に〝疲労〟を打ち消す要素が必要です。その要素が、疲労の反対語である〝活力〟なんです」
片野さん曰く、休日を目的もなくだらだらと過ごすのは「ただの休養」。これでは
50%程度しか充電できず、疲れが残ります。
片野さんが推奨するのは、〝活力〟を養うための積極的・主体的な「攻めの休養」。
そして、〝攻めの休養〟を生理的休養、心理的休養、社会的休養の3つに分類し、以下の表の7タイプに定義しています。
「私たちの疲れは、複合的な要因によるものがほとんど。そのため100%フル充電まで戻すには、生理的休養、心理的休養、社会的休養を組み合わせることが重要です。心の〝だる重さ〟を吹き飛ばし、最高のパフォーマンスを生むために、自分にベストな休養レシピをみつけてください」
活力を上げる休養モデルはこちら
休養は生理的休養、心理的休養、社会的休養に分けられ、以下を組み合わせることで疲労回復効果が倍増。活力アップにつながります。
休息タイプ
十分な睡眠時間を確保することが第一歩
体を動かさずに、エネルギーを消費しないことに重きをおいた生理的休養で昼寝を含む睡眠や休憩などが当てはまります。ただし、十分な睡眠時間がとれていることが休養においては前提なので、睡眠時間の確保が第一優先。
そのうえで主体的に心身を休ませます。
運動タイプ
主体的かつ積極的に行う軽い運動
心身をリカバリーするための生理的休養。ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど軽いものに限る。軽く体を動かすことで、巡りがよくなって疲労感が軽減し、睡眠の質が上がる、疲労への耐性が強くなるなどのメリットが。
激しく疲れ果てるまで運動するのは逆効果。
栄養タイプ
消化器官を休める「食べない栄養」
食べ過ぎを防ぎ、体の消化器官を休ませたり、老廃物を排出デトックスすることに焦点を当てた生理的休養。お腹が減っていないときは無理に食べず、食事量を減らしたり、胃腸にやさしいメニューにする。白湯で体を温める、断食・ファスティングも当てはまる。
親交タイプ
家族・友人・ペット・自然などとの触れ合い
人や動物、自然と親しく交わることでストレス解消を図る心理的休養。
親しい人やペットとのスキンシップだけでなく、職場や近所で積極的にあいさつをする、森林浴で自然に触れるなども活力につながる親交で、人間関係に起因するストレスの解消に有効。
娯楽タイプ
精神面でプラスになる趣味の時間を楽しむ
いわゆる趣味を追求して楽しむ心理的休養。音楽や映画、ドラマ鑑賞、習いごと、ゲーム、キャンプなど、インドア、アウトドアにかかわらず、やりたいことを主体的に行う。
ただし、ゲームやドラマ鑑賞はだらだらと長時間続けないよう1 時間以内を目安に。
造形・想像タイプ
ものづくりに没頭したり、好きなことを空想する
創作活動全般を指す心理的休養。「娯楽」と重なる部分があるが、より集中力を高めることで、疲労を軽減。
代表例は、絵を描く、編みものをする、花を活けるなど。創作と言っても形にする必要はなく、空想の旅をする、推しのことを考える、などでもよい。
転換タイプ
いつもと環境を変えることが良い気分転換に
環境の変化によって気分を転換する社会的休養。旅行、外食、引っ越し、部屋の模様替え、庭の手入れなど。洋服を着替えることも外部環境が変わるためこれに当てはまる。なかでも旅行は、日常生活のルーティンの多くが一気に変化し、休養の効果も大きい。
illustration: Shizuka Ishizuka text: Mizuki Sakaguchi
大人のおしゃれ手帖2025年10月号より抜粋
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