切なくて泣ける! 時を超えたロマンスを描く韓流3選

Netflix映画『20世紀のキミ』独占配信中
「もしあのときこうしていたら」「あの頃に戻れたら」。ふとしたときに、あったかもしれない別の道に思いを馳せてしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
今回は、そんな想いを描いたファンタジーロマンスに注目。この手の作品に良作が多い韓国映画・ドラマのなかから3作品を紹介します。ここで挙げた作品のほか、以前に取り上げたアン・ヒョソプ主演のタイムトラベル・ロマンス『いつかの君に』(Netflixシリーズ)もおすすめ。秋の夜長に、甘美で切ないストーリーにどっぷり浸かってみませんか?
目次
1999年、17歳の恋。もう戻れない青春の日々
『20世紀のキミ』

2019年の冬、30代後半の女性、ボラの元に一本のビデオテープが届きます。それを観た彼女は、17歳の頃を思い出します。
1999年、高校に入学したボラ(キム・ユジョン)は、親友のヨンドゥ(ノ・ユンソ)が心臓の手術で渡米している間、ヨンドゥが一目惚れした同級生のヒョンジン(パク・ジョンウ)に関する情報を報告する約束をします。ボラはヒョンジンについてあれこれ調べようとしますが、うまくいきません。そこでボラは、ヒョンジンがいつも一緒にいる親友のウノ(ピョン・ウソク)から情報を聞き出そうとします。

「彼の身長は、靴のサイズは、趣味は……」といった報告内容がなんともかわいらしい! 自分たちにもこんな時代があったかも、と懐かしい気持ちになります。そして、ヒョンジン調査のために近づいたウノのことをいつのまにか……、という気持ちの変化も、そうなるだろうな、と微笑ましくなります。

でも、予想通りなのはここまで。帰国したヨンドゥ、ボラ、ヒョンジン、ウノ、それぞれの想いが交錯し、四角関係は思わぬ展開へ。さらに待ち受ける運命は、涙なしでは観られません。
ピュアで痛みを伴う初恋の記憶を、21世紀を生きるボラが思い返し、ある真実を知る――。高校生たちが主役の青春映画ではありますが、大人にもぜひ観てほしい感動作です。
『20世紀のキミ』
2022年製作
Netflixで独占配信中
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。





