切なくて泣ける! 時を超えたロマンスを描く韓流3選
最愛の人に会いたい。若い自分と今の自分が選んだ答えとは?
『あなた、そこにいてくれますか』

フランスの作家、ギョーム・ミュッソのベストセラー小説『時空を超えて』を、舞台を韓国に移して映画化。医療ボランティアでカンボジアを訪れた医師ハン・スヒョンは、そこで赤ん坊を救ったお礼にと、願いが叶う薬を受け取ります。スヒョンの願いは、30年前に亡くなった最愛の恋人ヨナに会うこと。薬を飲んだスヒョンは1985年にタイムスリップし、過去の自分と出会います。

ヨナの姿を見たら、やはり未来を変えたいと思うのは当然のこと。現在のスヒョンはたびたび過去を訪れては若い自分に働きかけて、ヨナの死を回避しようと考えます。しかし、もしヨナが助かれば、ヨナの死後にスヒョンが別の女性との間にもうけた愛娘が生まれないことに気付き、苦悩します。

2015年の中高年のスヒョンをキム・ユンソクが、1985年の若いスヒョンをピョン・ヨハンが二人一役で演じています。同一人物なのにあまり似ていないのですが、むしろそこに長年にわたって深い悲しみを抱えて生きてきた一人の男の変化を感じます。

スヒョンがもらった薬は10粒。そして、彼自身にもタイムリミットがあります。時間が迫りくるなか、若い自分と今の自分が選んだ答えとは?
あの日に戻ることができたなら……。多くの大人が共感できるであろうロマンティックなラブストーリーです。
『あなた、そこにいてくれますか』
2016年製作
Blu-ray ¥5,280
発売・販売元:ギャガ
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。





