海宝直人さんが語る30年の歩み、そして、これから
「人生という舞台に立つすべての人へ、感謝を込めて」
『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『ノートルダムの鐘』など、数々のミュージカルで輝かしい歌声を響かせてきた俳優・海宝直人さん。舞台芸能生活30周年を記念してこの夏開催された『海宝直人×オーケストラ more in TOKYO』が、まもなくWOWOWで放送・配信されます。曲ごとによみがえる思い出をかみしめながら、視線は、さらにその先へ。歌い、演じるこれからに「さらに」思うことを、伺いました。
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オーケストラのアレンジで、魅力がより花開く曲を
友を喪った哀しみと青春の痛みを伝える『レ・ミゼラブル』の『カフェ・ソング』、戦争の理不尽に向き合う心境を繊細に表現した『ミス・サイゴン』の『神よ、何故?』、自由への渇望を高らかに歌い上げた『ノートルダムの鐘』の『陽ざしの中へ』……。子役時代にキャリアをスタートさせて、2025年、舞台芸能生活30周年を迎えた俳優・海宝直人さん。6、7月に行われたアニバーサリー・コンサート『ever』に続き、7、8月に東京・千葉・大阪の三都市で開催したオーケストラコンサート『more』のセットリストには、ミュージカル愛好者でなくても一度は耳にしたことのある名曲の数々が並びました。
「記念のコンサートですし、この30年を凝縮してお届けできたらいいなと。お客さまがきっと聴きたいと思われる曲のなかから、オーケストラのアレンジが映え、魅力が花開くような楽曲を選んで、僕自身が構成させていただきました」
WOWOWでは、新日本フィルハーモニー交響楽団とタッグを組んだ東京・Bunkamuraオーチャードホール公演の模様を放送。名作『ジーザス・クライスト=スーパースター』の『Gethsemane』、映画『ウィキッド ふたりの魔女』でも話題を呼んだ『Defying Gravity』など、難易度の高い大曲も聴きどころです。自身が実際に演じてきた作品では、「出演時の舞台の情景を自然に思い浮かべていた」と海宝さん。舞台公演のほとんどは映像に残らないため、公演を観た観客にとっては思い出がよみがえり、思わず胸が熱くなる瞬間です。
「公演時と大きく表現を変える感覚はないのですが、響きの面では、やはり演劇とコンサートは異なるもの。より音楽として響かせるように、そのなかで、歌詞や作品に込められたものをしっかり伝えられるようにと思いながら……。卒業した作品や役の歌もありますが、どの作品のどの役についても、今は、自分のなかでできる限りを尽くしたという思いです」
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