海宝直人さんが語る30年の歩み、そして、これから
「人生という舞台に立つすべての人へ、感謝を込めて」
新作や演出に携わる喜びを、これからも

そんな海宝さんの思いがもっとも滲んでいるのが、コンサートでも披露された30周年記念のオリジナル曲『舞台』かもしれません。『翼をください』など、日本の音楽史に残る名作を数々手がけた作曲家・村井邦彦氏、作詞家・山上路夫氏のタッグによる珠玉の新曲からは、舞台に立つひとりの人としての夢と現実、そして希望がしみじみと伝わります。
「この世は舞台、人は皆、役者……という、シェイクスピアの有名な言葉があるように、きっとこの曲の主人公は、人生という舞台に立つすべての人なんじゃないかと。そういう思いを込めて歌っています」
そして、30年の次は31年目へと、日々は続いていきます。近年は、コンサートでも楽曲が紹介された『この世界の片隅に』(2024年上演)や、2026年早々に開幕する『ISSA in Paris』など、日本発の新作オリジナルミュージカルへの出演に積極的な海宝さん。30周年コンサートでの経験も含め、作ることへの意欲が、さらに高まっていると語ります。
「新作は、俳優もクリエーターチームも一丸となって、話し合いながら作っていきます。もちろん、しんどさや大変さもありますが、ブロードウェイでもロンドン・ウエストエンドでもそうやって作品作りが行われて名作が生まれてきたわけですから、日本でもそういう文化が育っていくといいですよね。そして、とくに『ever』で演出に関わらせていただいた経験から、皆の魅力を引き出していく、そういう役割に自分はとても幸せを感じるんだなと……。まだまだ勉強不足ですが、こうしてクリエイティブな面にも携わることができていけば幸せだなと思っています」
PROFILE
海宝直人(かいほう・なおと)
1988年千葉県生まれ。’96年、『美女と野獣』のチップ役で舞台デビュー。おもなミュージカル出演作に『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『アラジン』『ノートルダムの鐘』『ジャージー・ボーイズ』『アナスタシア』『ネクスト・トゥ・ノーマル』『太平洋序曲』『この世界の片隅に』など。2025年は『マーダー・フォー・トゥー』『イリュージョニスト』に出演。2026年1月10日から、東京・日生劇場で新作ミュージカル『ISSA in Paris』に主演する(大阪、愛知に巡演)。
ジャケット¥29,700、パンツ¥18,700/パブリック トウキョウ、中に着たトップス¥9,900/フューズ
WOWOW『海宝直人×オーケストラ more in TOKYO 舞台芸能生活30周年記念コンサート』
オーケストラサウンドに感謝の思いを乗せ、全力で届けた16曲+αの至宝のステージを美しい音と映像で完全再現。指揮は、海宝さんと長年、数多くの舞台で共演し「『こうしたい』と伝えると、即座にレスポンスが返ってくる。類稀なる天才です」と評する音楽監督・森亮平さん。また、放送翌日の11月30日には、ゲストにミュージカル俳優・小林唯さんを迎え、東京芸術劇場でアンコール公演『more in TOKYO Encore』が開催される。
出演:海宝直人
スペシャルゲスト:星風まどか
コーラス:磯部杏莉花、感音、清水彩花、村井成仁
音楽監督・指揮:森 亮平
オーケストラ:新日本フィルハーモニー交響楽団
放送・配信:2025年11月29日 午後3時15分〜
撮影/白井裕介 スタイリング/津野真吾[impiger] ヘアメイク/友森理恵[Rooster] 取材・文/大谷道子
この記事を書いた人
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