あの名作小説の世界を観る喜び ~海外文学の映画化3選①~
圧倒的な存在感と映像美! レオナルド・ディカプリオ版“ギャツビー”
『華麗なるギャツビー』
『華麗なるギャツビー』©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドの代表作『グレート・ギャツビー』を、『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマン監督とレオナルド・ディカプリオのコンビで再映画化。1974年版では、今年の9月に逝去したロバート・レッドフォードが主演しています。
『華麗なるギャツビー』©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
舞台は1920年代の米ニューヨーク、ロングアイランド。主人公は、夜な夜な豪華絢爛なパーティを開いている謎の大富豪ジェイ・ギャツビー。ある日、ギャツビーは隣人の青年ニックに自らの恵まれた生い立ちを語り始めますが、あまりにできすぎた身の上話に、ニックはギャツビーが何かを隠しているのではないかと疑います。やがてギャツビーは上流階級の令嬢デイジーに心ひかれていきますが……。
『華麗なるギャツビー』©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
生バンド演奏に煌びやかな衣裳のダンサーたち、熱狂と虚無感が漂う狂喜乱舞の宴の描写が素晴らしく、期待を煽りながら、主役のギャツビーことディカプリオが満を持して登場するときの華やかさは圧巻! これぞ映画の醍醐味といえるシーンです。
『華麗なるギャツビー』©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
本作の製作当時、すでに大物だったディカプリオですが、どこか少年のような雰囲気もあり、それがまた身の上がよくわからないギャツビーに合っています。語り部役であるニック役のトビー・マグワイア、デイジー役のキャリー・マリガンも見事な演技で主役を支えています。
『華麗なるギャツビー』©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
さらに、映画ならではの魅力といえるのが、1920年代をイメージしたファッションの数々。特に「Tiffany(ティファニー)」が制作に協力したジュエリーの美しさは必見。本作は、第86回アカデミー賞で衣装デザイン賞と美術賞を受賞しています。

『華麗なるギャツビー』
2013年製作
デジタル配信中
権利元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
ブルーレイ&DVD 発売中
発売・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
©2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。




