50代の顔が変わる!
簡単『顔トレ』は大人世代の新常識
【表情筋研究家・間々田佳子さん監修】
表情筋研究家・間々田佳子さんに、顔の劣化対策に有効な『顔トレ』をレクチャーしていただきました。スキンケア感覚で毎日の習慣に!
教えていただいたのは・・・
表情筋研究家
間々田 佳子さん
「コアフェイストレーニング」考案者。自身のたるみ顔を改善した経験を踏まえた顔の筋トレが話題に。イベントなどで講師を務め、講座受講者は3万人を超える。著書に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』他多数。
日常の顔グセを直せば一生続くエイジングケア
年齢とともに頬が垂れて、表情も乏しくなりがちな50代。
鏡に映る自分の顔を見たときに、老けて見えてがっかりすることも。
「じつは日本語は顔の表情筋を使わずに話せるので、多くの方が顔の運動不足なんです」と話すのは、笑顔づくりのプロである間々田さん。頬の筋肉を使わず口元だけで話したり、同じ表情を続けているとクセがつき、たるみやシワの原因になってしまうそう。
「表情筋を積極的に動かして、筋肉の悪いクセを直し、新たなクセづけをしていきましょう。これだけで若返りにつながりますよ」
姿勢崩れが顔のたるみの原因に
若々しい表情づくりに意外と大切なのが姿勢です。
「猫背の状態で口角を上げて笑顔をつくってみると、うまくできませんよね。反対に背筋をまっすぐにのばした状態で笑ってみるとスムーズに筋肉が動きます。つまり、たるみをなくすには、体の軸を整えることも大切なんです」
顔と体の軸を意識する「コアフェイス」
「コアフェイス」とは顔と体をつなげた中心軸のこと。
「顔の筋トレを行うときは、顔ばかりを気にせず、正しい姿勢で座って行うことが大切です。コアフェイスがまっすぐつながっているような姿勢を普段から心がけているだけでも、小顔効果や若見えにつながりますよ」
下の写真を確認しながら、コアフェイスを整えて、ウォーミングアップしていきましょう。
トレーニングを始める前に
正しい姿勢でリラックス
正しい姿勢からスタート!

・胸は張りすぎず肩を自然に下げてリラックス。
・おへその下をキュッと引き締め。
・足の裏で地面をしっかり感じて。

・足の裏を地面につけて押し、骨盤を立たせる。
〈NG〉
背中が丸くなっていると、コアフェイスをつくることができません。
ウオーミングアップ
上半身ゆらゆらで力を抜く
椅子に座り、座骨(座ったときに椅子に当たる骨) をゆらゆら揺らしながら、背筋・首の後ろをすっと持ち上げて。
頭を高い位置に引
き上げて、顔の力を抜きます。
肩をまわす
首や肩が緊張したままだと、顔の皮膚が引っ張られ、たるみの原因につながります。
肩を前後に大きくまわしてコリをほぐします。
悩み別 顔筋トレ
各トレーニングは1セット3回が基本。姿勢が崩れると顔も歪むので、正しい姿勢を意識して。
悩みのある部位だけでもOKなので、毎日、続けることが大切です。
顔のたるみ解消
頬のたるみが気になるときは、頬を上げる「大頬骨筋」を鍛えて、頬を持ち上げていきましょう。
目まわりの眼輪筋が弱っていると、大頬骨筋によって持ち上げられた頬に押し上げられて目尻にシワが寄ってしまうので、目はぱっちり開けること!
歯が見えず目が見開かないのはNG。
頬の筋肉を使って、しっかり頬を持ち上げましょう。
1. 頬のお肉を指で持ち上げる

目を開け、上の歯は8本を見せて笑って。
2. 指をはずして5~10秒キープ

ゴルゴ線を薄くする
ゴルゴ線とは、目頭の下から頬にかけて斜めにのびる溝やへこみのことで、目立ってくると疲れた印象に。
普段動かすことのない方向に頬を動かすことで筋肉が鍛えられ、ゴルゴ線が薄くなります。
頬にハリが出て、顔がきゅっと立体的に!
1. 唇をすぼめる

指で頬を押さえて、頬の筋肉がきちんと使われているか確認します。
2. 頬をのばす

下まぶたから頬全体ものばす意識で。
3. 頬を外側に開く

1~3を5回ほど繰り返して。
口まわりのたるみ解消
年齢とともに気になる口もとのたるみは、「口輪筋」のゆるみが原因のひとつ。
口を閉じたりすぼめたりして筋肉を鍛えることで、口角の上げ下げがスムーズになり、若々aしい印象がアップ!
1. 唇を巻き込み口角を上げる

上がらないときは、指で押さえてサポートして。
2. 唇を前に突き出す


下がった口角を引き上げる
ブルドッグのように頬が垂れ下がってくると老け顔一直線! 口角を引き上げて、引き締まった状態をクセづけしましょう。
口角が上がりにくいようなら、指でサポートして行いましょう。
1. 口をすぼめて舌を見せる

2. 舌を前に突き出し口角を上に


2 の「口の逆三角形」をお手本に目指して。
ほうれい線を目立たなくする
50代になると頬が垂れ下がるだけでなく、ほうれい線の動きがワンパターンになりやすく、余計に線が刻まれてしまいます。
小鼻から上の頬を引き上げ、口もとをまんべんなく動かして。
手で鼻の両サイドが動いているか確認。
1. 頬を押さえながら口を「ウー」に

2. 頬を押さえながら口を「ホー」に

マリオネットラインを解消
口角からあごにかけて垂直にのびるマリオネットラインは、年齢とともに深くなりがち。
「口角挙筋」を鍛えてあごまわりの緊張をほぐしましょう。
への字口になっている場合にも効果的。
1. あごをつまむ

2. 口角を上に5回引き上げる

3. そのまま5秒キープ

二重あご解消
二重あごのおもな原因は、舌や首まわりの筋肉の衰えです。
口を閉じているとき、舌が下に落ちている(舌が上あごについていない)という人は、舌の筋肉が衰えているサイン。
舌を使ってあご下を鍛えていきましょう。

1. 舌を上あごにつけたまま上を向く

2. そのまま下を向く

photograph: Shoko Matsuhashi hair & make-up: Michiko Ito text: Chie Sakuma
大人のおしゃれ手帖2025年11月号より抜粋
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この記事を書いた人
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