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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年12月号

2025年11月7日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:吉瀬美智子さん

2025年12月号

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【更年期の養生 Vol.3】その習慣が原因?「冷えのぼせ」を招く意外なNGルーティン

TSUBO

「上熱(上半身ののぼせ)」を悪化させる意外なNG行為

まずは、上熱下寒の「上熱」=上半身ののぼせを悪化させる意外なNG行為について見ていきます。冷えのぼせが気になる人は、当てはまる項目について見直してみるといいでしょう。

◉ホットヨガ
デトックスや代謝アップなどが期待できるホットヨガ。しかし高温・高湿度のもとで行うホットヨガは体温が上昇しやすく、かつ高湿度によって熱が体外に発散されにくいため、体幹部が過熱状態になります。すると、血流が上半身に集中するため下半身には熱が行き渡らず、冷えのぼせを悪化させやすい傾向に。特にのぼせが気になるときはホットヨガを控えて、普通のヨガを行いましょう。なお、運動量の多い陽ヨガよりも、ゆっくりと体を動かす陰ヨガがおすすめです。

◉長風呂・半身浴で大量発汗
冷え予防や疲労回復にうってつけの全身浴や半身浴ですが、長時間の入浴については要注意。大量の発汗によって体内の水分が減少し、相対的に熱が強くなるために、熱が体の上部に集中しやすくなります。入浴は38〜39℃のぬるめの温度で10分前後まで。汗が出はじめたらのぼせ注意のサインなので、発汗が強くなる前に湯船から上がりましょう。湯船から出たあとは膝から下にシャワーをかけて温め直すと、頭部の熱を下半身に降ろしやすくなります。なお、のぼせが強い場合は半身浴は控えたほうがベター。同じ理由で、長時間のサウナや岩盤浴も注意しましょう。

◉食後すぐの入浴
食後は消化活動のために胃腸に血流が集まっており、その状態で入浴をすると血管が拡張してさらに上半身へ血液が集中。結果、上半身ばかりが熱くなり、下半身は血流不足で冷えやすくなってしまいます。のぼせやすい場合は入浴を食事の約60分後に、消化に時間がかかる炭水化物多めの食事や脂っこい食事のあとは90~120分後がおすすめ。入浴の時間から逆算して、夕食の時間を早めにすると理想的です。

◉スパイス類の大量摂取
体を芯から温めて冷え予防に役立つスパイス類。薬膳の食材分類では、シナモンは体をかなり強く温める「大熱性」、クローブ・こしょう・唐辛子は強く温める「熱性」、その他の多くのスパイス類・山椒・マスタードは少し温める「温性」の食材とされています。適量をとるのは問題ありませんが、とり過ぎるとのぼせを悪化させる原因に。特にスパイスカレー、麻辣系料理、火鍋、激辛料理、シナモンが強めのチャイ、シナモンロール、こしょうたっぷりの肉料理などは食べすぎないように気をつけましょう。スパイス料理は週1回程度が目安です。

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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