古いのに新しい! 名作の魅力を再発見する ~海外文学の映画化3選 ②~
ジェーン・オースティンの名作ラブロマンスを堪能
『プライドと偏見』
『プライドと偏見』Film © 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production PartnershiP. All Rights Reserved.
『エマ』などで知られるイギリスの女性作家ジェーン・オースティンの名作小説『高慢と偏見』を、キーラ・ナイトレイ主演で映画化。ジョー・ライト監督の長編映画初監督作品で、ライト監督とナイトレイは、この後、『つぐない』『アンナ・カレーニナ』でもタッグを組んでいます。
『プライドと偏見』Film © 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production PartnershiP. All Rights Reserved.
舞台は18世紀のイギリス、女性には財産相続権がなく、女性の幸せは裕福な男性と結婚すること、という時代のお話です。
5人の姉妹がいるベネット家の近所に、独身の大富豪ビングリーが引っ越してきます。長女ジェーンがビングリーと惹かれ合う一方、次女エリザベスはダンスパーティでビングリーの親友・ダーシーの高慢な態度に腹を立てます。ダーシーもまた、美人で聡明だけれど金持ちへの偏見を持っているエリザベスに苛立ちを覚えます。
『プライドと偏見』Film © 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production PartnershiP. All Rights Reserved.
お互い相手を気に入らないのに、実は気になって仕方ない。でも、誤解は解けぬまま。現代の作品にもありそうなラブロマンスが繰り広げられますが、時代背景は大きく異なるものの、普遍的な物語だからこそ、長く愛されているのでしょう。
『プライドと偏見』Film © 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production PartnershiP. All Rights Reserved.
キーラ・ナイトレイは、読書好きで聡明で、玉の輿に乗りたい女性たちとは異なる考えをもった次女の役にぴったり。イギリスの田園風景や当時の豪邸も美しく、小説を目で見る楽しみを満喫できる作品です。

『プライドと偏見』
2005年製作
ブルーレイ ¥2,075/DVD ¥1,572
発売・販売元: 株式会社ハピネット・メディアマーケティング
Film © 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production PartnershiP. All Rights Reserved.
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。




