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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年12月号

2025年11月7日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:吉瀬美智子さん

2025年12月号

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19〜20世紀にタイムスリップ? 屋外博物館に潜入&体験レポ【たかまるゆうかの英国スケッチ ー海外生活で気づいたことー】

たかまるゆうか

1900年代採掘場と炭鉱村エリア(1900s Colliery/Pit Village)

ビーミッシュ・ミュージアムは大きな公園に村が転々とあるようなイメージなので、どこの時代地域のエリアから巡るかある程度把握していた方が、時間を有効に楽しめるのかなと思います。エントランスの建物を出ると、開けた道路が目の前に広がっていて、お目当てのエリアに向かう直行バスに乗ることも可能です。

ビーミッシュミュージアム私はまずメインエントランスから一番近い1900年代の採掘場と炭鉱村のエリアから見て回りました。産業革命の起きた時代に炭鉱で栄えたこの地域ならではだなと感じるこのエリア。写真は採掘場と周辺を望む景色です。
1962年まで、実際に地下で採掘された石炭をこのエンジンハウスから巻き上げていたようです。エンジンハウス内にはシフト表があり、休みなく作業が行われていたことが伺えます。

ビーミッシュミュージアムエリア内にあるフィッシュ&チップスのお店は家族連れや地元の人々で長蛇の列。これまでにもいろいろな街のフィッシュ&チップスをいただいてきましたが、どこも魚のフライは特大でフライドポテトも量が多い! 腹持ちがよく、休み時間のない労働者の1食として普及していったと知り、非常に納得です。画像は1950年の市街地エリアにあるフィッシュ&チップス店。こちらのものは小ぶりの切り身が乗った片手に持って食べられるサイズ。女性でも食べ切りやすいサイズでした(英国サイズとの比較なので、それでも十分大きいです)。

1900年代市街地エリア(1900s Town)

ビーミッシュミュージアム「Blackpool Tram No. 31」トラムに乗って、1900年の市街地エリアに到着。
こちらは、ヴィクトオリアン様式とエドワーディアン様式の建物が並びます。ニューカッスルの市内は背の高い建物や現代的な建物も多く、レンガ作りの建物がメインの通りは目新しく感じます。

第1回の記事で紹介したグレイ・ストリートはジョージアン様式のベージュの石材が使われた建物群が並んでいます。

1820年代の風景エリア(1820s Landscape)

ビーミッシュミュージアムミュージアム内で一番古いこのエリアは自然と一体になった、農村地帯の風景と生活の様子が観察できます。敷地の端の高台から見た景色は、後世に作られたものとは思えないほど自然です。

ビーミッシュミュージアム次第に雨が降りはじめたので、雨宿りも兼ねてエリア内の民家を見学することに。
家のなかでは大きな暖炉に薪がくべられて火が燃えており、民家の住人役のスタッフの方が室内で忙しなく作業をしていました(ちょうどハロウィンからクリスマス飾りに移行する時期だったのでクリスマス飾りの制作中でした)。
1階ではリビング、ダイニング、キッチン、食糧庫を見学でき、特に食糧庫にはジョージアン期の生活を再現した食材・料理のサンプルが展示されていて興味深かったです。2階には主人のベッドルーム、子供部屋、使用人の部屋がありました。
階段や廊下に飾ってある美術品や工芸品からも時代の様子が伺えるので今後行かれる方は隅々までぜひご覧ください!

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イラストレーター たかまるゆうか

イラストレーターたかまるゆうか

東京都出身。2020年よりイラストレーターとして活動を開始。日本画の素材や鉛筆の質感などをミックスした画風で、アイボリーの背景に「海外を思わせる空気」をまとったイラストレーションを描く。雑誌、書籍、文房具など様々な媒体で活動中。

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