【50代のための上方伝統芸能】笑いのパワーで元気になれる! 上方落語〈案内人:噺家・桂 吉坊さん〉
舞台と客席が近いというより一体化 気づけばきっと笑ってる

前座で笑福亭喬龍(きょうりゅう)さんの「つる」ののち、いよいよ吉坊さんが登場。独演会の前に、桂米朝一門として昼席にも出演していたと話し始めます。昼夜の間に休憩するはずが、出演者に誕生日の人がいて楽屋でお祝いが開催され休むことなく独演会が始まってしまったそうで、疲れているとボヤキ節。
古典芸能だからといってかしこまっていると拍子抜けするかもしれませんが、落語の導入部分「マクラ」はたいがいそんなふうに実にゆる〜く始まります。吉坊さんのフレンドリーな笑顔に誘われて、気づけばクスクスッと笑っているんです。

途中、噺家さんがおもむろに羽織を脱いだら、話が本題に入った合図。この日の一席目は「花筏(はないかだ)」。上方落語の演目のひとつで、看板力士・花筏の地方巡業の替え玉に抜てきされた提灯屋の七兵衛さんのお話です。

当然ですが、登場人物は噺家さんがたった一人で演じ分けます。「ひぃがしぃ〜」と相撲の呼出を演じる吉坊さん。小道具は、扇子と手拭いだけ。このふたつがあれやそれやに七変化するのも、落語の楽しみです。

落語のオチに当たるのが、サゲ。これはなんとなくなんですが、上方落語の方が身振り手振りが大きいような気がします。吉坊さんも座布団から大きく膝立ちしてはりました。替え玉相撲の顛末(てんまつ)やいかに。
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