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大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2026年1月号

2025年12月5日(金)発売
特別価格:1640円(税込) 
表紙の人:中谷美紀さん

2026年1月号

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【50代のための上方伝統芸能】笑いのパワーで元気になれる! 上方落語〈案内人:噺家・桂 吉坊さん〉

ふなつあさこ

噺のなかに江戸時代の上方文化がギュッと凝縮

桂吉坊さん05 撮影:佐藤浩

上方唄松浪流 家元、松浪千壽(まつなみ せんじゅ)さんと吉坊さんの対談、上方唄にうっとりしたあと、仲入り(=休憩)。お客さんたちはワイワイ楽しそうな雰囲気。まさにあったまってる状況。

桂吉坊さん06 撮影:佐藤浩

そんななか、二席目は「稽古屋」。ここで登場したのが、上方落語でしか見かけない小さな机「見台」とその前に置かれた衝立「膝隠し」。見台には「小拍子」も置かれています(写真では、格子の間からの覗いているシーンの小道具としても活躍!)。

上方落語特有とはいえ、必ずしもどの演目でも登場するというわけではなく、音を出すのが主な目的だそうです。ちなみに、机のようなものは講談でも登場しますが、釈台といって、形などが違います。

桂吉坊さん07 撮影:佐藤浩

落語には、江戸時代のさまざまな文化や芸能が詰まっています。「稽古屋」はモテたいがためにひとつぐらい芸事を身につけたいと稽古に行く男の話なので、お師匠さんの三味線の所作や唄なんかも習得せねばならないことになります。吉坊さんはさまざまな古典芸能に通じていて、日本舞踊などのお稽古もされているそうです。

桂吉坊さん08 撮影:佐藤浩

兵庫県西宮市で生まれ、中学生で落語に出会い、どハマりした吉坊さん。高校へも行きたくなかったそうですが、たまたま新聞で見かけた芸能文化科のある府立高校に進学。学校が終わったら落語を聞いて回っているうちにいつしか顔を覚えられ、楽屋に出入りするようになり、休みに稽古をつけてもらえるように。高校卒業前には、桂吉朝師匠に入門し、3月には初舞台を踏みます。

そんな吉坊さんに、上方落語の魅力を聞いてみると、ちょっと困り顔。「ラジオで米朝師匠の落語聞いて、単純にめっちゃ面白かったんですよね」。つまり、ちょっとでも興味があったら、聞いてみればいいということなのかもしれません。吉坊さんは、大阪だけでなく東京でも落語会を開催しているので、ぜひ足を運んでみてください!

舞台写真撮影:佐藤 浩

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この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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