片付けのヒントが満載!
50代整理収納アドバイザーのリアルな暮らしぶり
家族構成やライフスタイルが異なる3 名の整理収納アドバイザーの自宅から、すっきりと心地よく暮らす秘訣を学びます。
見せる収納・隠す収納をはじめ、片付けのプロならではのノウハウも満載です。
ご自宅を見せていただいたのは・・・
鈴木尚子さん(51 歳)
125㎡、住居部分は4LDK、夫婦と息子、娘、愛犬2 匹と暮らす
専業主婦から片付け業界のトップランナーに。SMARTSTORAGE!代表。女性の生き方をクリエイトするライフマネジメントスクール「LSCアカデミー」主宰。
最適なシステムを考えて理想の暮らしを引き寄せる
自身を「片付けが大の苦手で出しっぱなしな人」という鈴木さん。
しかし、家族4人で暮らす一軒家は、どこも隅々まできれいに片付いていました。
「〝家族みんなが片付けてくれる家〟にしたかったので、収納の仕組みを作って、それを家族全員で共有したんです」
今の仕組みが完成したのは約10年前。それまでは鈴木さんがひとりで、家全体の片付けを担い、発狂寸前だったと言います。
「ある日、夫と子どもたちに『みんなも片付けてよ!』とお願いしたら『どこにしまえばいいの?』と聞かれたんです。『そうか、私以外、わかっていなかったんだ』と猛省しました」
これをきっかけに家族全員で何をどこにどう収納するかを相談し、ラクに片付く仕組みを再構築。
そして、その仕組みも収納するものや使う人に合わせて考えたと言います。
「仕組み作りにもコツがあり、出しておくか、しまい込むか、ざっくり収納かきっちり収納か、使う場所やものによって、ケースバイケース。使っていて少しでも不快・不便・不満を感じたらその都度、仕組みを見直して、常に最適解を探しています」
見えるものを白・黒・茶・シルバーに厳選し、色の氾濫を避ける
キッチン
籐のかごやステンレスの容器素材感を統一してすっきり

使用頻度の高いツールと調味料はシルバーやクリアの容器に入れてコンロ横に。朝は、コンロ下の木製トレイを使って、家族各自、カフェテリアのようにセルフでサーブ。

「お客様が来たとき、台所に行かずにカップやソーサーを取り出せるように、引き出しを作ってもらいました」

たくさんのスパイスは、ラベリングした容器に移し替えてコンロ横の引き出しに。「瞬時に探せて取り出せます」
パントリー
台所から洗面所への通路を回遊式のパントリーに

中央のポールは、洗濯ものを一時的に干すためのもの。「コックピットのように手を伸ばせば取れるよう、使う頻度に応じて取り出しやすい場所に収納しています」

お客様用・普段用と分けるのをやめ、いい器を日常使いに。

「扉がないので、ものが取り出しやすく、収納力もぐんとアップしました」

無印良品のボックスを使った目隠収納で、棚にラベリング。家族が定位置を覚えたら外します。

「ポンポン投げ込むざっくりスタイルで片付けが苦手な私や息子もストレスなく続けられます」
洗面所
ナチュラルなかごを多用しリラックスできる空間に

「棚から出して台に置いたら終わり。急いでいる朝は、まず元に戻しません。そのため、歯みがき粉などはふたを取り外さないですむ容器などを選んでいます」

鈴木さんのメイク用品は倒れないようにクリア容器に立てて収納。

「ポイっと放り込める大きなかごの出番です」
整理がなかなかうまくいかない人へ
「好きではなく使っていないもの」を処分し、「好きではないが使っているもの」「好きだが使っていないもの」を吟味。
最終的に、すべてが「好きで使っているもの」にしていきましょう。
撮影/白井裕介 文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2025年12月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中!
※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp





