【更年期の養生】聞き間違いや聞き返しが増えたかも⋯⋯「聴力の低下」は老化進行のボーダーライン!?
冬の終わりの「大寒(だいかん)」は耳の不調が現れやすい

聴力の低下や耳鳴りなどの耳の不調はこの時期に最もよく現れやすいのですが、個人差があります。では、この時期に耳の不調が現れやすい人にはどんな傾向があるのでしょうか。
東洋医学では、冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節と言われています。これは読んで字のごとく、秋に収穫した米を収めた蔵の扉を冬になったらしっかり閉じて保存するように、秋までに体に蓄えたエネルギーや栄養などを冬に体外に漏らさないように体を閉じるという意味。また、冬はエネルギーや栄養の消費を極力抑えて、春に備えてしっかりとエネルギーや栄養を摂取して養っておくという意味もあります。
しかし、冬の間にこの閉蔵の摂理に逆らう生活を送ってしまうと、腎精が消耗されてしまうことに。例えば次のような生活習慣は、閉蔵に逆らって腎精を消耗してしまう冬の過ごし方だと言えます。
◉サウナやホットヨガで大量の汗をかく
人工的な高温環境での強制的な大量発汗は、腎に蓄えられたエネルギーが汗と一緒に体外へ放出されるため、腎精を損なうことに。
◉激しい有酸素運動
軽く汗ばむ程度の有酸素運動は冬の養生として効果的ですが、大量の汗をかく激しい有酸素運動は腎精の消耗につながります。
◉夜の外出や活動が多い
冬の夜は腎精を体内にチャージする時間。この時間帯に多く外出していたり活動的に過ごしたりすると、腎精のチャージが十分に行われません。
◉夜遅くまでパソコンやスマホを見る
脳は腎精に支えられているので、パソコンやスマホを見て脳を酷使することは腎精の消耗を招きます。
◉23時以降も起きている
23時~午前3時は腎精を蓄える睡眠のゴールデンタイム。この時間帯に起きていると腎精を蓄える量が減少します。
◉太りやすさを気にして過度にダイエット
冬は太りやすい季節なので、ダイエットを意識する人も多いでしょう。しかし過度に穀物や肉類などのたんぱく質が不足すると、腎精が不足しがちに。
これらに当てはまる項目が多ければ多いほど、冬の間に腎精を消耗してしまい、冬の終わりである「大寒(だいかん=2026年1月20日~2月3日)」の頃には腎精不足となって耳の不調が現れやすくなるのです。
ただ、上記の項目をすべて回避して冬を過ごせたという人は、なかなかいないでしょう(すべてクリアしたという人は本当に素晴らしいです!)。
大切なのは、こうした季節と体のつながりについて知っておくことです。冬は閉蔵の季節であり腎精を蓄える季節であること、腎精の不足はさまざまな老化現象につながること、そのボーダーラインが耳の不調であるということ⋯⋯これらを知っておくことで、耳の養生がいかに大切かが理解でき、養生に対するモチベーションにもつながるでしょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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