光浦靖子さんインタビュー
【厳しい料理学校を卒業していま、思うこと】
日常を綴ったエッセイ集を数多く発表し知的でユーモア溢れる筆力にファンも多い光浦靖子さんがカナダ留学2冊目となるエッセイ集を発売しました。
厳しい料理学校を卒業し、生き生きとやりたいことに挑戦し続ける光浦さんの原動力を伺いました。
これまでの経験はすべて今に生かされる
「面白そうと思ったものはとりあえずやってみるんです。最初、カナダに誰も友達がいない状況だったから、コミュニティセンターとかに自分で行って、英語を教えてくれるところを全部回ったんです。そのうち、居心地のいい場所を見つけたり、同じような感覚の人と出会って仲良くなった。今は、先生も含めて、ウォーキングクラブを作って、毎週2時間歩いています」
光浦靖子さんは健康的な笑顔でそう話します。
50歳で単身カナダのバンクーバーに留学して早5年、「いまだに英語が上達しない」と苦笑しながらも、好奇心を忘れず自分で楽しいことを見つけていく光浦さんの姿には、勇気づけられる同世代の女性たちも多いはず。それは、カナダ留学について綴ったエッセイの第二弾『ようやくカレッジに行きまして』からも伝わってきます。
語学学校を経て、通った料理のクラスでの2年間を書いたこのエッセイ集は、厳しいシェフに怒られ、心強い仲間に励まされ、泣き笑い満載の青春ドラマのようで、「学校はスパルタで辛かったけれど、私は面白かったですね。いいところも悪いところも隠さない人間臭い人たちが多くて、たくさんのドラマがありました」と振り返ります。
そんな2年間の学校で学んだことは、「ご機嫌でいることは大切だ」ということ。
「怖いシェフだと殺伐としたキッチンになっていくんですよ。特に学校は共同作業がいっぱいだったから、ご機嫌なシェフだとやっぱり楽しいし、効率もよくて、自分に余裕があれば自主的にカバーしようという心も芽生えるし。その見えないプラスアルファが実は大きいと
気づきました」
その気づきは、今、定期的に主催している手芸のワークショップにも生かされているようで、「靖子のクラスではフレンドリーな優しい人になりなさいって、いつも言うんです。そうすると居心地がいい場所になって、そこでみんなそれぞれ友達になっているんですよ。癒やされる空間を提供したいと思っていたら、今、まさにそんな感じになっていますね」と光浦さん。
「これまでの経験と自分が得意なことを生かして、人に喜んでもらいたい」。それが光浦さんの原動力になっているそうです。
「そんな日々をまたエッセイに書いていって、読む人が面白がってくれたら嬉しいんです」
『ようやくカレッジに
行きまして』
光浦靖子
¥1,650(文藝春秋)
料理学校を舞台に、時に泣き、時に怒りながら、その中に笑いや面白さを見つけ、数々の気づきを得る、そんなカナダ留学エッセイ集第二弾。
ストレスも多かったが、「悩みや悪口を深刻に受け取らない友達と、ゲラゲラ笑いながら喋りまくってストレス発散してました」と光浦さん。
執筆のお供
チョコレートの香りに包まれ
MacBookで原稿を書く
原稿を書くときは必ず飲み物をそばに置いておきます。
コーヒーも大好きですが、最近はカカオシェルを香ばしく炒った「カカオティー」がお気に入り。ノンカフェインで身体に負担もなく、何よりとても美味しい!
私の好きなもの
おしゃれにも身体にも効くスカーフは必需品。
首にヘルニアがあって冷えると痛みも。
スカーフを巻くとラクで、可愛い柄に出合ったら買い足していますね。
風邪もひきにくくなりました。最近も帰国したときに作家さんのものを購入。
photograph: Asami Enomoto[BUNGEISHUNJU](portrait), Yumi Furuya[SORANE](still)
text: Miho Kawaguchi
大人のおしゃれ手帖2026年2月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中!
※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp







