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大人のおしゃれ手帖 4月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2026年4月号

2026年3月6日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:麻生久美子さん

2026年4月号

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【更年期×東洋医学で解決!】「夢疲れ」していませんか? 眠りが浅く、夢を見過ぎる人は夕食を見直して

睡眠の質を下げる夕食のとり方とは?

なぜ春は肝に負担がかかりやすいのかというと、みるみる日が長くなって寒い季節から暖かい季節へと急激に変化し、日増しに陽気が強くなることが主な原因。しかしそうした季節的要因とは別に、肝に負担をかける意外な盲点となるのが夕食のとり方です。夕食はその日の夜の睡眠の質に直結する重要な要因であり、魂や肝との関わりも密接なのです。

たとえば白米。薬膳では白米は「気(き=エネルギー)」を補うために必要な基本的食材とされており、特に胃腸の働きを健やかに保ちたいときに推奨されるのですが、食べ過ぎるとかえって胃腸の負担となり、消化の際に余分な水分が生まれて停滞しやすくなります。そして胃腸の消化活動には肝の力も欠かせないため、肝にも大きな負担となることに。カレーライスやお寿司、ピラフ、リゾットなどの白米の多いメニューや、ごはんが進みやすい味の濃いおかずは食卓に並ぶことも多いと思いますが、夕食で白米を食べ過ぎると胃腸の消化活動に大量の気や血が消耗され、肝も疲れ切ってしまうため、夜寝る時間になっても魂が浮遊して眠りが浅くなったり夢を見たりしやすくなるのです。精製された小麦で作られたパンや麺類、糖質の多いスイーツやフルーツなども、食べ過ぎると胃腸や肝に大きな負担となる点で同様です。

脂質の多い食べものは消化活動に多くの気や血を消耗するうえに、消化に時間がかかるものが多くあります。栄養学的には鶏肉(むね肉・ささみ)は2.5~3時間、牛肉は3~3.5時間と比較的消化がいいのですが、豚肉、ベーコン、ハム、天ぷら、うなぎなどは4~5時間、バターは約12時間かかると言われています。これらを就寝前3時間未満の時間帯に食べると、就寝後も消化活動が続くため眠りが浅くなりやすく、夢を見やすくなると言えるでしょう。

胃腸での消化活動には一定の熱が必要なのですが、生野菜や生卵、刺身などの生もの、冷えた飲みものなどの冷飲食は胃腸を冷やすため、胃腸が余分にエネルギーを必要とします。そのため食べ過ぎると不眠や多夢の一因となる可能性が考えられます。サラダは生野菜ではなく温野菜にするなど、加熱調理した食事をとるのがいいでしょう。

激辛料理やアルコールには肝を強く熱する性質があります。肝にたまった余分な熱は「肝火(かんか)」と呼ばれ、イライラや怒りっぽくなる原因になるほか、怒る夢や争う夢などにもつながりやすいと考えられています。

こうした食材を夕食でとり過ぎていると、その夜の睡眠の質が低下しやすく、常習化すると多夢や夢疲れの原因となることも。逆に言えば、夕食のとり方を見直すことが、夜の睡眠の質を高めて多夢や夢疲れの緩和にもつながるというわけです。

この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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