【田中麗奈さんインタビュー】
「まだまだ元気いっぱい! いろんな役を演じて50代を迎えたい」
ごく平凡な専業主婦が、100億円の金茶碗(きんちゃわん)を強奪!?――。実話に着想を得たコミカルなエンタメ作『黄金泥棒』で、田中麗奈さんが主演を務めました。映画のこと、女優業への思い、田中さんに聞きました。
目次
実話から着想したリアリティと、ジャンプ力のある展開が魅力
「普通がいちばん」と教える母に対し、「いつか特別な人間になりたい」と思いながら大人になった美香子(田中麗奈)。専業主婦になり、なにひとつ不自由のない夫との暮らしに、どこか満たされない思いを抱く……。ある日訪れたデパートで金(きん)の仏具、おりんを盗んでしまう。金(きん)に魅せられた美香子は、100億円の秀吉の金茶碗(きんちゃわん)を盗む計画を立てる――。田中麗奈さんはそんな美香子を、表情豊かに表現しています。
「美香子は天然なところがあって、独特のマインドを持つ身近なキャラクターです。最初はなにを見ても感動しないし、内から湧き上がるものもない、まるでもやがかかった状態。孤独感もあり、日常がかすんで見えているんです。いつの間にか平凡という型に自分を押し込んでいて、その状態から、彼女自身の人生を取り戻すまでを描いているのかなと。実際にあった事件というリアリティと、秀吉の茶碗を盗むという展開への‟ジャンプ”も魅力的です。しっかりとエンタメになっています」
ぼんやりと生きていた主婦が、金(きん)のおりんを手にしたことで心にトキメキを取り戻す。田中さんは、そんな美香子とご自身に通じる部分があったと話します。
「私は、5歳から女優さんになりたくて。小学校も中学校もずっと、女優になることを想像して生きていました。そして、進路を決める時期にいただいたオーディションが『がんばっていきまっしょい』で。だから、もし夢が叶わなかったら? と思うと、美香子と重なるところがあります。女優という仕事につくことができましたけれど、子どもが生まれたとき、子育てをする毎日は幸せではあるし、一生懸命にがんばっているけれど、このままお仕事をいただけなくなったらどうしよう?という焦りや閉塞感を覚えたことがあって。ちょうどコロナ禍で人と会えなかったりして、余計にそう感じてしまったこともありますが、そのときの自分の心情とも重なりましたね」
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