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大人のおしゃれ手帖 4月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2026年4月号

2026年3月6日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:麻生久美子さん

2026年4月号

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50代の漢方薬大全[更年期の症状編]

生薬の力で体全体のバランスを整える漢方薬。
更年期に起こりやすい不調に合わせておすすめを20薬ご紹介。漢方薬の名前の由来も知れば、初めての人にもぐっと身近になります。
*漢方は薬です。医師や薬剤師、登録販売者へ相談のうえ、選択してください

教えてくれたのは・・・
中医師 鍼灸師
藤井直樹さん
目白鍼灸院副院長。中医学を究めるため7年間の北京留学で中国の医師免許を取得。豊富な知識で、鍼灸と漢方薬による治療を行う。


「気」「血」「水」を整える漢方薬症状や体質を見極めて

「更年期特有の症状に悩まされがちな50代にとって、“気”“血”“水”のバランスを整えて症状を改善する漢方薬は有効的」と話す中医師の藤井先生。

人の体は、パワーとなる“気”、体内に流れる血液の“血”、水分などの体液“水”でできていて、3つのバランスがよければ健康でいられるそう。

「3つのどこかが乱れると体に不調が起こります。たとえば、“気”の量が足りていても、頭まで届いていないとぼーっとした状態になったり、“水”が足りていても脳まで届かないとイライラしたり、すべてはバランス。さらにだるいという症状も、“気”が足りていない場合と、“血”が足りていない場合があるなど、原因はさまざま。その偏りを整えるのが漢方薬です」

「気」「血」「水」を整える漢方薬症状や体質を見極めて漢方医学の考え方にもとづき複数の生薬を組み合わせている漢方薬。

「漢方を選ぶには専門家に相談するのが最適。難しい場合は、今ある症状に合わせて選んで。体質によっても異なりますから、自分のタイプを分析するのもポイント。ただし薬なので、用法・容量を守り、症状がよくなったら飲むのをやめることも大切です」
 
また、今回、漢方薬の名の由来をひもといてみました。漢字には生薬名や、「湯、散、丸」(薬のタイプ)、「地黄丸」(腎を助ける薬)など意味が記されています。ぜひ選ぶときの参考に。

体をつくる3つの要素

漢方では体は「気」「血」「水」の3つの要素が体内でバランスよくめぐることで、健やかな状態を維持できると考えられています。
3つのうちどれかが滞って、不足したり多すぎたり「量」と「動き」のバランスが乱れると、不調や病気が起こりやすくなります。


更年期症状をラクに

ホルモンバランスの乱れに

ホルモンバランスが乱れると「気」の流れが悪くなり、イライラや不眠、疲れやすさなど、日々のストレスに悩まされがち。
「加味逍遥散」は「気」のめぐりを整え、血を補う働きがあり、体と心のバランスを整えます。精神的不安やのぼせ感など、更年期症状を抑えたいときに。

効 能 イライラ、のぼせ、疲れやすい、不眠症、更年期障害
生 薬 柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)

貧血や冷えなど血が足りていない人に

「芎帰調血飲」という漢方のパワーアップ版。「血」のめぐりが悪く、冷えやすい体質の方に適しています。全身に栄養を行き渡らせ、体を温めることで血行を促す効果を発揮。
手足の冷えを感じるときや貧血症状があるとき、むくみやすいときに◎。ただし、高血圧の症状がある人は避けて。

効 能 貧血、冷え性、脚のむくみ、赤血球が少ない人
生 薬 当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)、地黄(ジオウ)、桃仁(トウニン)、紅花(コウカ)、牡丹皮(ボタンピ)、益母草(ヤクモソウ)、牛膝(ゴシツ)、延胡索(エンゴサク)、木香(モッコウ)、烏薬(ウヤク)、香附子(コウブシ)、枳実(キジツ)、陳皮(チンピ)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、乾姜(カンキョウ)


更年期症状をラクに

神経の高ぶり、イライラ

感情をコントロールする「肝」の機能を整え、もともとは子どもの夜泣きなど、興奮を抑えるために使われていた漢方薬。
心身の乱れを和らげる効果があるため、怒りっぽくなったり、更年期障害による不安感をコントロールします。寝付けなかったり、眠りが浅いなどの不眠症状にも。

効 能 不眠、イライラ、焦燥感、肩こり・首こり、ストレス性胃炎
生 薬 蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、川芎(センキュウ)、釣藤鈎(チョウトウコウ)、当帰(トウキ)、柴胡(サイコ)、甘草(カンゾウ)

冷え性、むくみ

全身に栄養や熱を運ぶ「血」を補い、体をうるおす「水」をめぐらせる働きを持つ漢方薬。血行を良くしながら、水分代謝を整えるので余分な水分を体からとり除いて、足腰の冷え症やむくみなどの症状を改善します。
手足が冷えやすい人や貧血ぎみのとき、疲れやすいときにおすすめ。

効 能 貧血、脚のむくみ、更年期障害、冷え、生理不順、生理痛
生 薬 芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)、川芎(センキュウ)、当帰(トウキ)

めまい、立ちくらみ

「水」の代謝が悪くなり、体の上のほうで「水」が溜まると「気」のめぐりをさまたげてめまいが起こりやすくなります。
体内の水分バランスを整える「苓桂朮甘湯」は、めまいやふらつき、動悸、息切れなどの改善に効果的。頭がぼーっとしていて、なかなか集中力が続かないときにも◎。

効 能 めまい、立ちくらみ、頭痛、耳なり、動悸、息切れ、のぼせ、耳閉感
生 薬 茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)、白朮(ビャクジュツ)、甘草(カンゾウ)


illustration: Macho text: Chie Sakuma

大人のおしゃれ手帖2026年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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